2019 ピノ・ノワール・ラ・リンコナーダ・ヴィンヤード サンタ・リタ・ヒルズ / ラシーヌ

Pinot Noir La Rinconada Vineyard Santa Rita Hills 

USA / California

2019

Racines

ラシーヌは最高峰のシャルドネとピノ・ノワールを造ることを目的に、ブルゴーニュ(ドメーヌ・ド・モンティーユ)とカリフォルニア(タイラー・ワイナリー)がタッグを組んだプロジェクトで、カリフォルニアのサンタ・リタ・ヒルズAVAのワインに特化したワイナリーです。

土着酵母のみで、全房を用いてピジャージュを行う発酵を基準とし、「エレガンス」、「爽快感」、「スパイシーさ」を追求しながら、抽出が効いていてボリューム感があり、長期熟成可能なスタイルの味わい

現在ではシャンパーニュの一流RMピエール・ペテルスも参画しスパークリングをリリースしてさらなる注目を集めています。冷涼でピノノワールの栽培に適切なサンタ・リタ・ヒルズ、ブルゴーニュの大御所も無視できない存在となってきています。それはまさに、ボルドーのシャトー・ムートン・ロッチルドがナパ・ヴァレーの潜在性に目を着けた、50年前の出来事を彷彿とさせます。

有名なサンフォード＆ベネディクト・ヴィンヤードに隣接する、深さがあって色が濃い、岩の多いラ・リンコナーダ・ヴィンヤードの上部の区画のブドウを使用しています。この区画は、リチャード・サンフォードが以前北カリフォルニアから持ってきたマウント・エデンの挿し木が使われています。

3分の2は、サンタ・リタ・ヒルズのキュヴェと同じく全房発酵させ、18カ月間樽熟成(新樽30％)させました。

バラの花びら、ミント、ドライハーブなどの芳しく柔らかな香り。特に透明感が際立つスタイルで、しっかりした骨格と重厚で幅のあるタンニンが感じられます。若いうちは少し尖った印象ですが、熟成することでその真価を発揮します。