フルーリー

Fleury
シャンパーニュ最初のビオディナミ生産者
1895年に創設されたワイナリーを飛躍的に発展させたのは、1989年からビオディナミ栽培を始めた現当主ジャン・ピエール・フルーリーです。
元々栽培家ではなく、天文学者を夢見ていたジャン・ピエール。家業であるワイン造りを継いだ後も天文学への思いは消えず、やがてルドルフ・シュタイナーの思想に出会います。 そこからビオディナミ農法を知り、実践へと至りました。
ビオディナミ栽培を始めた当時は、周囲で同じように取り組むワイナリーはなく、反対の声も少なからずありました。今ではシャンパーニュにおける有機栽培の先駆者と称され、多くの生産者がフルーリーの畑を見学に訪れているといいます。
今なお最先端を突き進むイニシアチブ
ワイナリーを家族で運営しながら、ジャン・ピエールの息子であるブノワとジャン・セバスチャンの兄弟らと共に代々受け継いできたフィロソフィーを守り続けています。
シャンパーニュ地方の南に位置するコート・デ・バール地区のクルトゥロン村。15haの自社畑でメインとなるのは、やはりピノ・ノワール。少量のシャルドネとピノ・ブランも育てながら、2014年からは実験的にピノ・グリの栽培も始めています。
伝統を重んじながらも柔軟に現代的な手法も取り入れており、若木(樹齢1~4年程度)の区画での馬を使った耕作や、グラヴィティ・フローを取り入れた醸造工程など品質の向上に余念がありません。
2009年にはコンサルタントとして迎えた奇才エルヴェ・ジェスタンと共に画期的な酵母”クォーツ”を開発。現在、世界中の瓶内二次発酵に用いられています。
芳醇で繊細なフルーリーのシャンパーニュは、伝統的な家族経営と妥協を許さない革新的な精神のもと、今も進化を続けています。