コント・ラフォン
世界最高の白ワインを生み出すムルソーの偉大な巨匠
コント・ラフォンは、コシュ・デュリと双璧をなすムルソーの造り手。世界の白ワイン、トップ生産者10傑(デキャンタ2006年で第2位)に選ばれるだけでなく、2015年にはデキャンタにて、シャトー・マルゴーのポール・ポンタリエ氏や、ドイツのエゴン・ミュラー氏などと並び世界のワインメーカーTOP30に見事選ばれました。ムルソーといえば芳醇な果実味とボリュームのあるリッチなテイストが人気ですが、そこへ磨き上げられた緻密な質感と、しっかりとした構造を打ち出してくるのが彼らの特徴。常に進化し続けるブドウ栽培、醸造技術、ワインのクオリティから『ムルソーのスペシャリスト』と呼ばれています。
4代目のドミニク・ラフォン氏は、これまでの醸造テクニックに偏っていた古い手法から一新。近代的な醸造法を取り入れるだけでなく「ワイン造りは畑から」と、ワイン造りの原点であるブドウ栽培に立ち戻りました。彼はビオディナミを実行し、また1平方メートルあたり1本という低植樹率、さらには発芽の抑制による果実の徹底した収量制限を行ったことで、クオリティの高いブドウを得ることに成功したのです。そうして造られた優れたワインによって、ドミニク氏はドメーヌの価値を大きく飛躍させました。そのワイン造りはムルソーの造り手たちの指南となり、その功績はムルソー全体の評価を高めたといっても過言ではありません。