シルヴァン・カティアール

Sylvain Cathiard

伝説のドメーヌ カティアール・モリニエの正統後継者

1984年、ヴォーヌ・ロマネ村で設立されたドメーヌ。シルヴァン・カティアール自体は、まだ30年余りと歴史の浅いドメーヌですが、創業者のシルヴァンは、実は3代目にあたります。カティアール家は、シルヴァンの祖父アルフレッド・カティアールが1930年に設立したドメーヌ「カティアール・モリニエ」を持ち、そこから代々ワイン造りをしていました。

シルヴァンの父アンドレ・カティアールは、ブルゴーニュで高く評価されていたカリスマ醸造家。ロバート・パーカーもアンドレが醸造を担当していたカティアール・モリニエのワインを絶賛し、ワインの質は最高レベルと4つ星評価をつけています。ヴィニュロンの息子として生まれたシルヴァンも、家族のドメーヌで研鑽を積んでいきますが、自分自身のオリジナリティあふれるワインを作りたいと思うようになります。念願叶い、父の畑の一部を使いながら独立して立ち上げたのが、現在のドメーヌ「シルヴァン・カティアール」です。独立後は、栽培から醸造、販売に至るまで、夫婦2人3脚で運営していきます。

そして、2011年には、スミス・オー・ラフィットでも修行したシルヴァンの息子セバスチャンがドメーヌを引き継ぎ、栽培や醸造を含めすべてを担当しています。シルヴァンが手がけていたときの新樽比率は、グランクリュでは100%、村名や1級畑のものは50~70%でしたが、セバスチャンの代になってからは、グランクリュは50%に、そのほかのキュヴェでは30%にまで引き下げています。また、澱が特出して多いヴィンテージを除き、ノンフィルター、ノンコラージュにて瓶詰めが行われます。香ばしい樽のロースト香が特徴的で、どのワインも非常にアロマティック。妖艶さがあり、高めの綺麗な酸とジューシーな果実味が溶け合って、飲む人を魅了する大変秀逸なブルゴーニュです。