ドメーヌ・ピシャ
2000年VTからスタートした急成長中の新星
ドメーヌ・ピシャの当主ステファン・ピシャはボーヌの醸造高校を出て、カリフォルニアのソノマとボルドーで研鑽を積み、ローヌの地に帰ってきました。代々農家を営むステファンの家系ですが、栽培したブドウは全て売却されてきました。手塩にかけて育てたブドウが売られた後、どう扱われるか分からない事にフラストレーションを感じていたステファンが、2haの畑を引継いだ後ワイン生産を開始。初年2000VTは900本のみの生産でしたが、現在畑は5haを超えており、年間で約2万本が生産されています。
ドメーヌ・ピシャはコートロティの真髄とも言えるアンピュイに畑を持っており、そこからエレガントで洗練されたコーロ・ロティを生み出します。
追いかける努力をすべき価値のあるワイン
栽培はリュット・レゾネで行われ、手作業で収穫しています。醸造では全房比率を使い分け、ステンレスタンクで発酵、樽での熟成を行います。ピシャのワインはコート・ロティらしい肉付きの良さとタンニンが溶け込んだ滑らかな洗練されたテクスチャーを持ちます。ワイン・アドヴォケイトでは「モダンなコート・ロティを造る傑出したドメーヌ。生産量は非常に少ないが、追いかける努力をすべき価値のあるワイン」と大絶賛しています。長期熟成のポテンシャルを持ちながら、早くからも十分に美味しさを発揮するピシャのワインはますます評価を高めていっており、今後の進化にも目が離せない作り手です。