セシル・トランブレイ

セシル・トランブレイ - Wine Library

Cecile Tremblay

モレ・サン・ドニ村に本拠地を置くドメーヌは1921年に現当主のセシル・トランブレの曽祖父であり、アンリ・ジャイエの叔父にあたるエドゥアール・ジャイエにより創業、娘でセシルの祖母であるルネ・ジャイエは、1950年に父から相続した葡萄畑を同じ家系のミシェル・ノエラに畑をメタヤージュ契約で貸し、地代を受け取る形にして、所有権は手放しませんでした。

 そして2003年に一部のメタヤージュ契約が切れ、3haの畑が手元に戻ってくることになり、ルネ・ジャイエの孫娘のセシルが正式に畑を継承し葡萄栽培を自ら行い、ドメーヌとしてのワイン造りを開始。現在では残りのメタヤージュ契約も切れ約5haの葡萄畑を所有しています。また、それまでリュット・レゾネで栽培されていたのを、ビオディナミへ転換しています。

次世代のラル―・ビーズ・ルロワ

ワイン評論家のミシェル・ベタンヌからは「次世代のラルー・ビーズ・ルロワ」と最大級の賛辞を贈られており、2018年のル・メイユール・ヴァン・ド・フランスでは2ツ星を獲得しています。アンリ・ジャイエにつながる家系であることばかりが注目されますが、彼女が手掛けるワインは繊細かつエレガントで、極めてデリケートなピュアさとフィネスを兼ね備えており、間違いなく新世代のブルゴーニュを代表する生産者の1人と言えるでしょう。