ピエール・ペテルス

ピエール・ペテルス - Wine Library

Pierre Peters

RMの歴史を先駆けたブラン・ド・ブランの名手

コート・デ・ブラン最高のグランクリュ、メニル・シュール・オジェの代表格であり、ブラン・ド・ブランを醸す老舗中の老舗RM。19 世紀中旬に創業者のガスパール・ペテルスがブドウ栽培を開始したことが起源。1919 年に、3 代目のカミーユが、カミーユ・ペテルスのブランド名でレコルタン・マニュピランとしてシャンパーニュの元詰めとしてスタートします。カミーユの息子で4 代目のピエールが1932 年に引継ぎ、1946 年に現在の名前、ピエール ・ペテルスに名前を変更します。ペテルス ファミリーはコート・デ・ブラン、特にメニルのテロワールを熟知しており、メニルでは最高のリューディー、シェティヨンをいち早く手に入れ、今ではシェティヨンの最大所有者となっています。

現在、6 代目のロドルフが2007 年より当主となり、さらに磨き込まれた珠玉のブラン・ド・ブランを世に送り出しています。ロドルフは、ヴーヴ・クリコの元セラーマスターのジャック・ペテルスを叔父に持つシャンパーニュ界のサラブレッドです。

栽培は100% シャルドネ、平均樹齢は35 年で、65 年を超える老木もあります。10 年以上リュット・レゾネを行い、4 通りの栽培を行っています。また昨今、主流となりつつあるクローン・セレクションではなく、マサル・セレクション(代々引き継がれてきた自分の畑で、時間をかけて優良な株を選定。それを苗木として使用する方法。)にこだわっています。ロドルフ氏は「シャルドネはひとつではない」と語ります。 代々ペテルス家が守ってきた「様々な特徴を持つシャルドネ種」を引き継ぎ、マサル・セレクションにより栽培を行うことは、「シャンパーニュの歴史と誇り」「ペテルス家代々のメモリー」を守ることであり、これにより一層味わいに複雑味が加わります。

*2020年11月以降にワイナリーから出荷された商品より、ラベル上の醸造形態の表記がRécoltant-Manipulant(RM)からNégociant-Manipulant(NM)に変更されています。ご承知おきくださいますようお願い申し上げます。