トレディベッリ
エレガンスを追求するバローロの若きスター
2011年にワインをリリースし始めたばかりのトレディベッリは、現当主ニコラ・オベルトの父フェデリーコが、2007年にラ・モッラ村にあるクリュ「ベッリ」のうち5ヘクタールに投資をしたところからスタートしました。
ニコラはミラノの有名なボッコーニ大学を最近卒業、メリルリンチでの勤務経験があり、また統計学者でもある多才な人物で、ファインワインをこよなく愛しています。
父のフェデリーコは地元の大規模なバローロ生産者レナート・ラッティの元で37年間勤務した職人です。
5haの他に、オベルト家はランゲでも最高のブドウ畑の一つであるロッケ・デッラヌンツィアータの中心に1.5haを所有しており、トリリオーネにある彼らのワイナリーはこの畑を見下ろしています。彼らのワインの特徴としては、バローロという堅牢なワインを生みだす地域において、リリースして比較的早くからバランスの取れた味わいを楽しめ、そのバランスを実現するために一定の醸造手法を持たないことでしょう。
そして、ブルゴーニュワインに陶酔したニコラはバローロにクリュの概念を当て込みながら、除梗が一般的なネッビオーロやバルベーラに一部全房を用いるなどの柔軟な醸造によりエレガントなワインを生み出しています。