2019 プティット・テール / リル・ルージュ

 L'ile Rouge

オーナーであるアントナン・ジャモワ氏は1979年パリ生まれ。科学と農業経済学を学んだ後、アルゼンチンでワイン造りの経験を積みました。その後、海老の養殖業、マダガスカル共和国でホテル経営やスピアフィッシングガイドに携わりました。その後、ホテルを売却しフランスに帰国。

フランスへ帰国後はワイン造りを改めて目指し、2014年に自身で初めて0.8ヘクタールの畑を購入しスタートしました。2016年にさらに2.31ヘクタールまで拡大。様々な経験を積んだ彼ですが、何かを育てることに喜びを感じ困難なヴィンテージでも買い葡萄は使用せずに瓶詰めまで自身で行います。

ドメーヌ名にもなっているîleはフランス語で「島」を意味しています。所有する土地をすべてオーガニックにすることを目指す彼の区画では、ブドウの他に木やシリアル、レモングラスなどの植物も育っています。栽培では化学肥料は使用せず、醸造でも極少量の酸化防止剤以外はなにも添加せず、ブドウが持つ自然の力でワインを造ります。

年間の生産量は1万本以下で海外輸出は日本のみです。

Petite Rouge

すべて手摘みで収穫。マセラシオン・カルボニックを行い清澄ののち亜硫酸無添加で瓶詰。⾹りはスパイシーでクローブや丁⼦のニュアンスにオレンジのコンフィチュール、かすかにブレットの印象がありますが不快なレベルではなく⾹味の複雑さに寄与しています。

味わいは瑞々しいフルーツのミディアムボディで、僅かな発泡が軽快な⼝当たりを演出します。

3977本のみの少量生産。