白ワインができるまで

今回は、前回すこし告知させていただいていましたが、

赤ワインに続き、白ワインができるまでについて書かせて頂こうと思います!

 

マスカットと同じもの?『白ぶどう』は赤ぶどうと何が違う?(オリーブオイルをひとまわしニュース)

 

私自身、ワインの製法をちゃんと知るまでは

ぶどうジュースみたいな感じかな~と想像していたワインの作り方ですが、

気になってもなかなか注目しないと知る機会ないかと思います。

 

このコラムを読んでいただけたら、きっと楽しく知識を深めていただけるかと思いますので、ぜひお役に立てればと思います。

 

前回同様、ワイン初心者の方でも分かりやすいように

白ワインのつくられ方についてまとめてみましたので、

よろしければ赤ワインとあわせて!

既に読んでくださった方は重なる部分もあるかと思いますので、

復習もかねてぜひ読んでみてくださいね^^

 

黒ブドウからも白ワイン!?

赤白ワインの作り方の違い

白ワインもブドウの色が違うだけで、

作り方は赤ワインと同じで、色が違う白ブドウに変えるだけじゃないの?

と思った方、実は製法がすこし違うんです!!!

 

一般に

黒ぶどうから赤ワイン

白ぶどうから白ワイン

というのはみなさまご存知かと思いますが、、、、

 

実は

白ワインには黒ブドウからつくられるものもあるんです!

 

 

では、赤ワインと白ワインの色の違いは何からくるのか。

 

この答えははじめの方にも少し書かせていただいたのですが、

前回の復習で重なる部分もありますが、

赤ワインでは赤色をつくるためには皮を一緒に漬け込むことで色をしっかり出しているんでしたね!

ということで、白ワインはその逆で

皮、種子を分離して果汁のみを醗酵させてつくられているんです! 

 

この違いを押さえてしまえば、赤白ワインの醸造法はもうほぼバッチリです!!!☆彡

 

白ワインの醸造過程

 では、具体的な作り方についてみていきます。

 

過程を簡単に書くと

 

選果

 除梗・破砕

圧搾

発酵

マロラクティック発酵

熟成

澱引き

清澄・濾過

瓶詰め

 

の順で作られていきます!

 

 

では、こちら詳しく見ていきましょう!𓂃𓈒𓏸

 

除梗

まず、梗(コウ)とはですが、

果実がつく茎の部分、超簡単にいうとあの上のヘタTの部分ですね

この梗を取り除きます

 

破砕

そのまま文字通りでブドウの果皮が破ける程度に軽く潰す過程になります

 

圧搾

タンクから圧搾機にかけて果汁のみ抽出します。

 

この果汁を低温でおき、不純物を沈殿(デブルバージュ)させ、

上澄み部分の果汁を別のタンクに移します。

 

発酵

先ほどの沈殿(デブルバージュ)させた上澄み部分の果汁を木桶やタンクに入れて酵母を加える

発酵はじまると、、、、、

酵母の働きで果醪中の糖分は

アルコールと二酸化炭素に分解!!!

(アルコール度を高めるために補糖【シャプタリザシオン】される事も)

 

白ワインは20℃前後で発酵されます。(赤の30℃より低い→アロマ成分揮発を防ぐため) 

 

 

マロラクティック発酵

乳酸菌の働きによって、

リンゴ酸が乳酸菌と炭酸ガスに分解される発酵

 

【⠀効果⠀】

・酸味軽減されまろやかに

・ダイアセチル(副生成物)の香りにより、

+複雑性、芳醇

・リンゴ酸なくなる微生物学的に安定

 

 

熟成

 熟成の間、蒸発したワインは補填(ウイヤージュ)されます。

 

澱引き

澱(別名:リー    ぶどう由来ポリフェノール、酒石の混合物)が沈殿するため、上部を移し替える過程が、熟成の期間数回行われます。

タンク底に溜まった澱を撹拌して酵母との接触を増やし、アミノ酸等の旨味成分をワインに移行させる作業をすることも!

清澄濾過

透明度アップ!!!✧︎✧︎✧︎

清澄剤としてベントナイトが使われることも!

 

瓶詰め

早飲みタイプ瓶に詰めてすぐ出荷!

 他ワインによっては瓶詰めされた後にラベル貼らず、熟成(瓶熟)させます。

 

 

 このような過程を経て白ワインは作られていくんですね。

たくさんの工程がありますが、工程1個1個に注目してみると、単純で案外わかりやすいですよね^^

余裕がある方は単語とともに是非覚えて見てみてくださいね!

ではまた次回お楽しみに~!^^

土田のぞみ