2016 プイイ・フュイッセ アーム・フォレ / エリック・フォレ

フォレ家で初めてワイン生産を行ったのはエリックの祖父で、自然への深い知識、細部まで見抜く能力を持っていた祖父をエリックは深く尊敬しています。その祖父の元で修行をしたのが、現在のマコネを代表する生産者となるギュファン・エナンのジャン・マリー・ギュファンです。エリックも小さな頃から深い親交があり、自身のドメーヌを立ち上げる前には彼の元で2年間ワイン造りを学んでいます。祖父エリックとジャン・マリー・ギュファンという偉大な指導者の元で、エリックはビオディナミの実践に強い影響を受けました。農薬や化学肥料、除草剤は一切使用せず、各区画、畝一列一列、そして各ブドウ樹に至るレベルで畑を熟知し、エリックの畑はまるで庭園のように整備されています。

畑は全て手作業で管理され、収穫では徹底した選果を行います。醸造ではプレスの工程に細心の注意を払い、長い時間をかけてゆっくりと進め、クリアなマストを得る事に心血を注いでいます。圧搾後、清澄のため24日間のデブルバージュ。発酵はフランソワ・フレールとシャサンのオーク樽で行い、バトナージュはほとんど行いません。12〜18ヶ月程の熟成の後、3ヶ月間かけてタンクでブレンド。ゆっくりとした熟成期間を経てほとんどの場合で清澄も濾過も行わず瓶詰されます。亜硫酸の使用もごく僅かに留め、出来る限り人の手の介入を避けて完成されたワインは、古樹のブドウ由来の凝縮感と複雑さを見事に映し出しています。