商品名 (原語) | Bonnes Mares |
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タイプ / 容量 | 赤 / 750ml |
産地 | France / Bourgogne / Chambolle Musigny |
生産者名 | Jacques Frederic Mugnier |
生産年 | 2007 |
ぶどう品種 | Pinot Noir |
輸入元 | Firadis |
備考 | お届けするヴィンテージは2007年でございます。 |
![]() Jaques Frédéric Mugnierドメーヌ・ジャック・フレデリック・ミュニエの歴史は1863年にフレデリック・ミュニエによって設立されたリキュール製造会社にまで遡ります。20世紀の初頭には、シャンボール・ミュジニーとニュイ・サン・ジョルジュにまたがって20haもの土地を有する大地主でした。ドメーヌとしては、フレデリックの息子と孫たちによって1949年までは、リキュール工場とともに運営されてきました。1878年にAOCが制定されるまでは、ボルドーのスタイルに倣って、「シャトー・シャンボール・ミュジニー」と記されたボトルを販売していました。 1950年に曽孫にあたるジャック・フレデリック・ミュニエは戦争と経済危機によって弱体化していたリキュール事業を売却し、相続によって規模が縮小していたブドウ畑の大半をニュイ・サン・ジョルジュの大手ワイン会社に貸出せざるを得なくなります。その後、1978年にシャンボール・ミュジニーの賃貸契約が終了し、1984年には現当主であるフレデリック・ミュニエ氏が家業を引き継ぎ、ドメーヌ全体に参画するようになりました。2004年にはフェヴレに貸し出していた(1950〜2003年)ニュイ・サン・ジョルジュのクロ・ド・ラ・マレシャルの畑が戻ってきたことも追い風となり、ドメーヌは飛躍的な成長を遂げました。 なお現当主のフレデリックはスイスで生まれ、石油関連のエンジニアとして世界を飛び回り、定期便のパイロットとしても活躍したという異色の経歴を持つことでも知られています。 フレデリック・ミュニエ氏のワイン造りへのポリシーは自然に任せ、人間の介入をできる限り避けること。「ワインは自然のものであり、造りあげるものではない。醸造も行うが、その仕事は全体の中でほんのわずかな割合しか占めていない。ヴィンテージについても、その年の弱点や特徴を調整しようとはしない。」と語り、あくまでも素直にブドウの魅力を引き出すことを心掛けています。 ブドウの分析値に流されることなく、果皮の色で収穫日を判断するなど、ミュニエ氏はヴィニュロンとしてまさに「匠」の域に達しており、自分の個性ではなく、畑の特性をそのままワインにするその姿勢は、畑ごとのテロワールを理解する指標としてブルゴーニュ愛好家に愛されています。 シャンボール・ミュジニーのテロワールを純粋に表現するため、畑では化学肥料、除草剤、殺虫剤の使用を段階的に廃止し、こまめな手入れを実施。また、近年は新樽の使用を抑えており、グラン・クリュのミュジニーでさえ新樽比率はおよそ15%にまで減らしています。ミュニエ氏曰く「将来的には全てのワインに新樽を使用しなくても、高い水準のワイン造りは可能」と語るように、新樽の使用に関してはピュアさを失わないように細心の注意が払われているのです。 こうして独自のポリシーから生まれる緻密な構成と気品に満ちた芸術的とも言われるワインは、ブルゴーニュ・ファンが密かに探し求めるワインのひとつとなっています。 |