シャルル・ヴァン・カネ / Charles Van Canneyt

シャルル・ヴァン・カネ

名門の伝統を受け継いだ若きマイクロ・ネゴシアン

 シャルル・ヴァン・カネは若干24歳で名門アラン・ユドロ・ノエラの当主につき世界中から注目されています。そんな彼が2012年に自身の名を冠して立ち上げたマイクロネゴスが「Charles Van Canneyt」です。栽培者や区画、樹齢などの情報は一切明かされていないにもかかわらず、その確かな味わいで人気と名声を獲得しています。小規模な仕込みによるこのプロジェクトは、ブルゴーニュにおいてしばしば「マイクロ・ネゴシアン」と呼ばれる形態にあたり、既存のドメーヌ運営とは異なる独自の実験的要素を含んでいます。それぞれのテロワールの特徴をうまく率い出したこれらのワインは共通してミネラリーで上質な果実味を持った、フィネスに富んだ味わいと表現される。日本への割り当てはユドロ・ノエラより少なく入手困難が予想されます。

伝統とテロワールの尊重 

 彼のネゴス・レンジは、グラン・クリュやプルミエ・クリュから村名、地域名に至るまで幅を持たせています。たとえばシャルル名義では、シャンベルタン、シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ、ヴォルネイ サントノワ、ニュイ・サン・ジョルジュ など優良アペラシオンから極少量生産する例が挙げられています。

 シャルルの醸造は、ドメーヌ由来の哲学を強く反映させています。抽出は抑制的に設計し、果実の透明性を保つよう努め、オーク樽の香りは最低限に留める方向性を採用しています。評論家ニール・マーティンは、「ヴァン・カネ名義のワインも、ユドロ=ノエラ時代の緻密な品質感と、ネゴスならではの別視点を併せ持つ」と称賛しています。

 また、ネゴスが扱う果実の成育過程に対して、彼は定期的な観察や畑見回りを行い、生育条件を確認する姿勢を崩しません。これによって、ネゴス果実であっても“他人任せ”になりにくい設計が組まれているようです。収量管理と樽使いに関しては、プルミエ・クリュ級では新樽(およそ15%)を用いる例が報じられていますが、それも強調しすぎず、熟成を補助する役割と位置づけるようです。シャルルの作品は、すでに評論界の注目を集めています。

一部のインポーターやワイン商はすでに、シャルルの名を「ブルゴーニュの次世代スター」として扱われており、彼自身が「テロワールを語らせる」立ち位置を前面に出す生産者として今後のブルゴーニュ・ワイン界を担うことが期待されています。

 


シャルル・ヴァン・カネの代表キュヴェ

2020 ジュヴレ・シャンベルタン


2022 ムルソー 1er Cru シャルム

2022 シャルム・シャンベルタン

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