2015 シュマン・ダヴィーズ グラン・クリュ エクストラ・ブリュット ブラン・ド・ブラン / ラルマンディエ・ベルニエ

Larmandier Bernier

セロスも一目置く最高峰の小規模RM生産者

ラルマンディエ・ベルニエは、新進気鋭のRM生産者ドワイヤールト同じプルミエ・クリュのヴェルテュにワイナリーを構える生産者です。現当主ピエール・ラルマンディエは1992年から除草剤の使用を止め、1999年から全区画のぶどう栽培にビオディナミを導入、その成果は年を追うごとに顕著に現れています。ビオデナミなどの導入について、ピエールは、「ヴィニュロンたちがする除草剤の話を聞いて何か変だなと想い始めたころに、ジャック・セロス当主アンセルムたちに知り合い、ビオデナミの考えを固めていきました。1999年からは一次発酵を野生酵母のみで行うようになり、ワインに個性があらわれるようになってきました。」といいます。アンセルム自身もラルマンディエ・ベルニエを「素晴らしいシャンパーニュメーカー」と絶賛しています。

ビオディナミ転換後の飛躍

ラルマンディエ・ベルニエのワイン造りへの姿勢は、「最初に土地と葡萄の木がある。私たちのワイン造りの技術とワイン造りへの情熱はこの土地と葡萄の木から最高のワインを産み出すことにあり、そして私たちの子孫に受け継ぐことにある。私たちは現代の一般的な安易なワイン造りを選ばない、辛くとも喜びに満ちたワイン造りの道を選ぶ。テロワールの味わいを追求して。」というピエールの妻ソフィー・ラルマンディエの言葉によく表れています。実際にテロワールをより実直に反映させるためにドサージュは極っりょく最小限に抑えたり、バクテリアを添加しないマロラクティック発酵の導入するなど、ラルマンディエ・ベルニエは、テロワールの魅力を最大限に引き出すことに情熱を持って取り組んでいます。ぶどう畑とぶどう樹が本来持つ力を最大限に引き出すことによって生み出される彼らのシャンパーニュは非常にピュアでやさしく、スッと染み渡る味わいです。

その結果もありロバート・パーカー5つ星に選出や2022年Revue des Vins de France誌でも「最も将来性のあるワイナリー」に、2003年にはゴーミヨではワイングロワー・オブ・ザ・イヤーに選出されています。そしてRevue des Vins de France誌が予見した通り、そこからすぐに世界的にシャンパーニュ最高峰の位置を確立し今では誰しもが憧れるRMシャンパーニュとなりました。