アルベール・グリヴォー / Albert Grivault

Albert Grivault

アルベール・グリヴォー

ムルソー最上の畑の単独所有者

アルベール・グリヴォーは、ブルゴーニュの白ワイン銘醸地ムルソーにおいて、1879年創業の歴史ある名門ドメーヌです。初代アルベール・グリヴォー氏が、ムルソーの1級畑「クロ・デ・ペリエール」を単独所有(モノポール)したことからその歴史が始まりました。その後、畑を広げましたが、現在はクロ・デ・ペリエールを含むムルソーの1級畑、村名ムルソー、ブルゴーニュ・ブラン、そしてポマールの1級畑「クロ・ブラン」など、計6haの畑を所有しています。現在は、アルベール・グリヴォー氏の孫にあたるバルデ家のミッシェル・バルデ夫妻がドメーヌを運営し、伝統的な手法を尊重したワイン造りを行っています。

アルベール・グリヴォーのワインの特徴

アルベール・グリヴォーのワインは、ムルソーの持つふくよかな果実味と豊富なミネラルを高いレベルで表現しています。特に白ワインの醸造においては、手摘みで収穫されたブドウを丁寧に圧搾し、オーク樽で発酵・熟成を行います。新樽比率は、村名ムルソーで10%、1級畑で20%と控えめに抑えられており、過度な樽香よりもテロワールの個性を引き出すことを重視しています。これにより、リッチさばかりが強調されがちなムルソーのワインが多い中で、ミネラルがしっかりと感じられる、エレガントで芯の通ったスタイルを確立しています。

彼らの代表作であるムルソー プルミエ クリュ「クロ・デ・ペリエール」は、グラン・クリュに匹敵するとも評される極上の逸品です。このワインは、柑橘系フルーツやアプリコットのようなアロマに、極めてリッチなミネラルと美しい酸が調和し、丸みのある果実味にキレを与えます。若いうちから楽しめる華やかな果実味も魅力ですが、長期熟成にも耐えうるポテンシャルを持ち、熟成を重ねることで、より複雑で深みのある味わいへと進化します。ムルソーのテロワールを完璧に再現し、飲む者に忍耐を要求しながらも、その先にある素晴らしい体験を約束する、貴重な存在と言えるでしょう。

アルベール・グリヴォーの代表キュヴェ

2019 ムルソー 1er クロ・デ ・ペリエール / アルベール・グリヴォー

2018 ポマール 1er Cru クロ・ブラン / アルベール・グリヴォー

グランゼプノの南に隣接するポマール1級。クロ・ブランの由来は、かつてシトー派修道僧がここに白ブドウを植えていたため。出来上がるワインは、ポマールとしては繊細で優雅なスタイル。色も濃くはなく、舌触りも滑らか。エレガントなポマールに仕上がります。


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