Ch.パプ・クレマン/Ch. Pape Clément

Ch. Pape Clément
古い歴史を持つ、ペサック・レオニャンを代表するシャトー
シャトー・パプ・クレマンの歴史は、なんと13世紀にまで遡ります。1299年にベルトラン・ド・ゴ司教がボルドーの大司教になり、ぺサック・レオニャンの「モット」と呼ばれるブドウ畑が領地として与えられた際、その畑に魅力を感じた彼が近代的方法で領地の経営を行ったのが始まり。1305年の教皇選挙会議により、「教皇クレマン5世」となったベルトラン・ド・ゴでしたが、教皇の職務が忙しく、悔しくもブドウ畑を大司教館へ譲り渡すことになりました。 このパプ・クレマンのシャトー名は、パプ=教皇、クレマン=クレマン5世から由来しているのです。今日、ボルドーブドウ栽培では当たり前となった、ブドウの幹を一列ごとに区別して植える手法は、フランス全域においてシャトー・パプ・クレマンが最初に行った手法です。シャトー・パプ・クレマンは、すぐ近くのシャトー・オー・ブリオンと比べてみると、やや成分が少ないものの、ぺサックの砂礫土壌ならではのスモーキーでスパイシーなブーケを放つ点では共通しています。
赤ワインのみならず白ワインの醸造にも目を見張るものがあり、その評価はボルドー屈指の長期熟成型白ワインと言っても過言ではありません。生産本数も非常に少なく、リリース当初は2樽のみの生産しかありませんでした。1980年代から生産本数は増えましたが、それでも1万本程度と、ボルドーブランとしてはかなり少ないです。
代表的なキュヴェ
