ルシアン・アヴィエ/Lucien Aviet

リュシアン・アヴィエ - Wine Library

Lucien Aviet

ジュラワインを牽引してきた重鎮

 アルボワから北に3キロほど進んだモンティニー・レ・ザルシュール村を本拠地とするリュシアン・アヴィエは、トゥルソーのエキスパートとしてアンドレ・エ・ミレイユ・ティソやジャック・ピュフネイと並び称される生産者です。ローマ神話におけるブドウ酒と豊穣の神である”バッカス”の愛称で親しまれたリュシアンは、1960年に設立した自身のワイナリーに”カヴォー・ド・バッカス(バッカスのワイン蔵)”と名付け、その歴史をスタート。ジュラのトップ生産者として名高いピエール・オヴェルノワとは同世代の友人でもあり、ジュラの古株として共にこの地を牽引してきた重鎮の一人である。1999年には息子のヴァンサンがドメーヌに参画し、二人三脚でブドウ栽培・ワイン造りを行ってきました。

 2021年5月、リュシアンは癌によりこの世を去りましたが、現在は孫であるマクサンスがワイナリーに参画し、その志とワイン造りは次の世代へと引き継がれています。バッカスの偉大な功績をさらに昇華させるべく、ヴァンサン・マクサンス親子は新たな1ページを開いており、既に各評価誌から高い評価を獲得していることからも、ワイナリーの輝かしい未来が期待できます。

代表的なキュヴェ

2021 アルボワ トゥルソー・リュザール

樹齢15年ほどの若い区画のものだが、砂利、粘土、石灰岩の非常に良い土壌に植えられており、the Rosierと同じタイプの土壌で非常にエレガントなワインを生み出している。野生のベリーとハーブが混じり合い、かすかな土のタッチがあり、繊細な骨格とミディアムボディで、クリーンで非常に優れたバランスがよく、フレッシュで、緊張感のある直接的なトゥルソー。

2022 アルボワ トゥルソー プリュイエール・ロジエール

丸みがあり、ジューシーで、果実味が非常に強い。バランスよく熟しているが、ミネラルを想像させる硬質な口当たりで、緻密な質感と長い後味がある。