トリビュー・ドーヴィサ / Tribute Dauvissat

トリビュー・ドーヴィサ - Wine Library

Tribut Dauvissat

ルネ・ドーヴィサの側で経験を積んだもう一つのドーヴィサ

シャブリ地区において誰もが認める偉大な生産者、ヴァンサン ドーヴィサ氏の従兄弟にあたるローラン・トリビュー氏。ローラン氏はヴァンサン氏の父、ルネ ドーヴィサ氏のもとで約10年間働きながらワイン造りを学び、ルネ氏の娘でヴァンサン氏の妹であるマリー クロティルデと結婚しています。結婚のお祝いとしてルネ氏からシャブリの町の北に位置するポワンシーの土地と、ルネが以前購入していた自らの畑に隣接する条件の良い畑を譲り受けたことから1987年に自分達のドメーヌを立ち上げます。ドーヴィサと同じ醸造スタイルをとり、村名と1級クリュの両方で一貫して高品質のシャブリを生産しています。

立ち上げ当初から1994年までは自らのセラーもなく、ドーヴィサのセラーを借りて醸造を行っていました。その後ポワンシーに自らのセラーを造り、畑も徐々に買い足していき現在では7haの畑を所有しています。実際収穫はドーヴィサの収穫チームと共同で行うなど現在でもドーヴィサ氏との親交は続いています。情報交換も定期的に行われている様で、ともに品質向上に努める仲です。現在ローラン氏は既に引退しており、ドメーヌの運営は3人の子供達に引き継がれています。メインはボーヌで醸造、栽培を学んだソランジュがドメーヌを取りまとめています。が、ローランが畑でトラクターに乗っている姿が見かけられるなど引き続き子供達の手助けは行っています。

ドーヴィサでワイン造りを学んだトリビューは当初から農薬などの化学肥料を基本的に使用していません。収穫は手摘みで、除梗は行いません。酵母は天然酵母を使用。収穫量は1ヘクタールあたり50hlです。発酵はステンレスタンクで行われ、古樽を中心に6か月~1年間熟成。その後ステンレスタンクに移され数か月熟成を行います。年によって新樽も10%程度使用します。瓶詰の5~6週間前に清澄を行い軽め濾過の後瓶詰を行います。亜硫酸は熟成も考慮してある程度の量は必要ですが極力使用をせず平均で70~80mg/Lに抑えられています。

代表的なキュヴェ

2022 シャブリ