ジェラール・セガン/Gerard Seguin

ジェラール・セガン - Wine Library

Gerard Seguin

豪華絢爛な畑を所有する名家

1850年にワイナリーの創設者アレクシス・セガンがジュヴレ・シャンベルタンに小さなワイン農園を所有していたことから始まった歴史あるドメーヌです。彼はブルゴーニュで葡萄樹の接ぎ木を初めて行った生産者の一人でもあり、彼の接ぎ木に関する深い知識は、1860年代から70年代にかけてブルゴーニュがフィロキセラ危機に陥った際、非常に大きな優位性をもたらしました。

1890年代にはその功績から多くの賞を受賞。その後徐々に葡萄畑の拡大を行い、現在はジュヴレ・シャンベルタンを中心に、シャンボール・ミュジニー、フィサン、マルサネの4村にまたがり6.25haの畑を所有しています。ドメーヌの歴史が長い分、所有する畑には古樹が多く植っており、ジュヴレ・シャンベルタンには樹齢100年を超える一級畑クレピヨや、樹齢70年以上の一級畑ラヴォー・サン・ジャックはドメーヌを代表するラインナップです。

「ブルゴーニュの若き才、能注目すべき10の生産者」

現当主は5代目であるジェローム・セガン。ジェロームはボーヌの学校で栽培・醸造を学んだ後、2006年からこのワイナリーに参画しており、2018年にジェラールとシャンタルが引退した際に農園の経営を引き継ぎました。現在ジェロームは最先端の機械を導入したり、Youtubeやウェブサイトの構築にも力を入れており、若さを生かし精力的にワイナリーに新しい潮流を流し込んでいます。

元々、トップソムリエや専門家からの評価は高い生産者でしたが、ジェロームがワイナリーを引き継いで以来、最先端の技術を活用した様々な改革が行われました。ジェラール・セガンのワインがどのように発展を遂げていくのか著名な評論家をはじめマーケット全体が注目しはじめています。

老舗で質の高いドメーヌの奥深さには目を見張るものがあるが、時代の先端をいくには、次世代の才能を発掘することが不可欠だ。若く熱心なワインメーカー達が、美味しく魅力的なワインで頭角を現わしている。その10件のドメーヌの一つが、ジェラール・セガンだ。
- Decanter