ヨハン・ヨーゼフ・プリュム
半世紀以上にわたり品質を守り続ける名門ドメーヌ
400年以上の歴史を持つプリュム家のヨハン・ヨーゼフは家計の所有地を分割で相続し1911年に自身の名でワイナリーを立ち上げました。設立から10年後に息子セバスチャンに引き継がれます。彼はアウスレーゼ以上のワインに高い関心を持ち糖度の高いブドウの栽培に尽力します。当時のモーゼルでは高い糖度のブドウを作るのは容易ではなく最高格のTBAを造れるようになるまで長い年月を要しました。1937年にようやくTBAの基準を満たすブドウが収穫できるようになったのと同時にワイナリーの評価は高まりを見せ始めました。
J.J.Prumのワインは主にアメリカ、イギリスで大人気となり1950年代にモーゼルを代表するワイナリーとなりました。同時期にセバスチャンは亡くなり息子のマンフレッドへとワイナリーは引き継がれますが、品質を落とすことなくヴィンテージに左右されない安定した品質のリースリングを作り続け、1996年にゴーミヨで最優秀生産者賞に輝き名実ともにモーゼル及びドイツ最高のリースリングの造り手となりました。
リースリングのポテンシャルを最大限引き出す長熟スタイル
現在はマンフレッドの娘カタリーナの指揮のもとワイン造りが行われています。モーゼル を代表する数々の銘醸畑をもつJ.J.Prumはリースリングのポテンシャルを引き出すために低収量で最大限遅く収穫します。遅く収穫したブドウで造られるワインは自然なガスと糖を残して瓶詰めされます。そのためカビネットクラスですら飲み頃までに少なくとも5年はかかると言われ、そこから少なくとも15年以上美味しい状態を保ち続けます。エゴン・ミュラー、ドクター・ターニッシュと並びモーゼル御三家と称される最高峰のリースリングをお楽しみください。