パルマンティエ / Parmantier

 Parmantier

シャンパーニュの生産者「パルマンティエ」(Champagne Parmentier Frère et Sœur)は、その独特な哲学とこだわりで注目を集めています。

パルマンティエの特徴

  • 長い歴史と新しい挑戦: 1683年から続くブドウ農家でしたが、本格的に自社でのワイン醸造を始めたのは2016年と比較的最近です。ステファンとセリアのパルマンティエ兄妹が中心となって運営しています。

  • ビオディナミ農法: 2019年からデメター認証を取得するなど、ビオディナミ農法を積極的に導入しています。「ブドウ樹が野生に戻るための最初の一歩」と考え、できるだけ自然に介入しないブドウ栽培を目指しています。

  • 自然との共生: 畑には果樹を植え、13種類の植物の種を天然の肥料として撒き、雌鶏や羊を放つことで、土壌の動植物相の相互作用を復活させ、持続可能なエコサイクルを確立しようとしています。また、ツタを切り落とさずに絡ませることで、ブドウが自らを守る必要がなくなり、実をみのらせることに集中できるという独自の栽培方法も採用しています。

  • 重力を使った醸造: セラーでは、ポンプを使わずに重力のみでワインを移動させるために、醸造所を3階建てに設計しています。これにより、ワインの繊細なアロマを最大限に保つことを目指しています。

  • ドザージュをしない(Brut Nature): 多くのキュヴェはドザージュ(補糖)を行わない「ブリュット・ナチュール」です。これは、ブドウ本来のピュアな味わいを尊重する彼らの姿勢の表れです。

ワインの特徴

  • ピュアで繊細: 徹底した自然栽培と醸造によって、ブドウ本来の個性が際立った、ピュアで繊細な味わいが特徴です。派手さはありませんが、卓越したバランスと透明感を持っています。

  • ミネラル感とチョーク感: モンターニュ・ド・ランスのプルミエ・クリュの畑(特にシャムリー村)から生まれるワインは、ミネラル感が強く、チョークのような風味が感じられます。これは、彼らのテロワールを反映した個性と言えます。

  • 長期熟成の可能性: 若いうちから美味しく楽しめますが、しっかりとした骨格と酸、ミネラルを備えているため、熟成によってさらに複雑で深みのある味わいへと変化するポテンシャルを秘めています。

  • キュヴェごとの個性: 例えば、シャルドネ100%のブラン・ド・ブランは繊細でエレガント、ピノ・ノワール100%のブラン・ド・ノワールは芳醇でコクがあり、それぞれ異なる品種やテロワールの個性を表現しています。

総じて、シャンパーニュ・パルマンティエは、伝統的なブドウ農家としての歴史を持ちながらも、ビオディナミ農法や自然派の哲学を追求し、テロワールの個性を最大限に引き出した、ピュアでエレガントなシャンパーニュを造り出す、注目の生産者です。

パルマンティエの代表キュヴェ

2017 ブリュット・ナチュール ブラン・ド・ブラン レ・ゾリゾー / パルマンティエ・フレール

2018 エクストラ・ブリュット ブラン・ド・ブラン 1er Cru カクレ / パルマンティエ フレール・エ・スール

2018 ブリュット・ナチュール ブラン・ド・ノワール レ・シャンクル / パルマンティエ・フレール・エ・スール

パルマンティエのおすすめ商品のラインナップは下記からご覧いただけます。