2015 サン・ヴェラン・グラン・ブシエール / ドメーヌ・メールラン

Wine to Style

Domaine Merlin

ピュイ・フュイッセの一級畑昇格が決定し、今大注目のマコネ地区で「マコネ最高の生産者」と言われているのが、オリヴィエ・メールランです。ジュラとカリフォルニアで各2年間ワイン造りに携わった後、1987年にマコネ地区でも最良のテロワールの一つと言われているラ・ロシュ・ヴィヌーズ(ワインの湧き出る岩の意)村の中腹に位置するドメーヌを購入。ブルゴーニュ内でもオリヴィエ氏の信頼はあつく、ドメーヌ・コシュ・デュリの4代目当主ラファエル氏など、多くの醸造家の卵たちが若いころ研修生として訪れ、ルフレーヴ がマコネ地区に進出する際にもオリヴィエ氏に助言を求めたと言います。

大手量産型ワインが主流であったドメーヌ設立当時からマコネのポテンシャルに気づき、ミネラル感溢れ綺麗に熟しながら美しい酸も備える、マコネのテロワールを余すことなく反映したメールランのワインは人々を魅了し続けます。

Saint Veran Grand Bussiere

"コート・ド・ボーヌ" をさらに南に下っていくと、ボージョレ地区の手前に "マコネ地区" が現れます。シャルドネ村があることから「シャルドネの生まれ故郷」とも言われているこの地域は、上質なシャルドネを生み出すことでも知られています。

マコネ地区は南北35km、東西10kmの地域でブルゴーニュ地方においては比較的温暖な地域と言えるでしょう。その地区の一番南に位置するのがサン・ヴェラン村です。

白桃のフレッシュな香りに花のアロマが感じられます。ナッティーなニュアンスと共にスパイスやハチミツなどの濃厚さも楽しめます。火打石の一種である「珪質結核」を含む粘土質であることから、ミネラルをしっかりと感じることもできます。