ボーカステル / Beaucastel

Beaucastel
300年以上の歴史を誇るシャトーヌフ・デュ・パプの代名詞
フランスで最初に認定された歴史あるアペラシオン、シャトーヌフ・デュ・パプ。 その中でも創業約300年という長い歴史を持つシャトー・ド・ボーカステルはアペラシオンの代名詞として名門の地位を築き上げました。
ボーカステルの歴史は、1687年にボーカステル家がフランス国王ルイ14世から譲り受けたという由緒ある土地から始まりました。かねてより評判であったその畑を、ペラン家が1909年に購入。2代目のピエール・ペラン氏がブドウ畑を広げ、3代目のジャック・ペラン氏が現在の基礎を築き上げました。現在はローヌ最大と言われる130haの広大な畑を所有しており、うち70haがシャトーヌフ・デュ・パプの最北端にあります。最北端の畑はミストラルというローヌ特有の冷涼な風の影響を最も受けるため、温暖な気候でありながらブドウは過熟を逃れ、美しい酸を備えます。
設立当初から高い評価を受けていましたが、その評価をローヌの頂点にまで高めたのが3代目のジャック・ペラン氏でした。彼は1950年代に、ローヌではまだ誰も実践していなかった有機農法を取り入れました。ペラン氏はムールヴェードルというブドウの可能性に着目。栽培北限地と言われるシャトーヌフ・デュ・パプにおけるムールヴェードルの栽培に力を入れ、それが長期熟成のポテンシャルを備えたワインに成り得るということを世界に証明しました。
13品種のブドウをブレンドする唯一のワイナリー
ローヌ最大と言われる広大な畑を所有するボーカステルは、「ワインは多数の品種がブレンドされているほど、味わいに複雑さが増す」という哲学のもと、認定13種類のブドウ全てを栽培しています。これはシャトーヌフ・デュ・パプにおいても唯一のことで、その樹も貴重な古樹が多く、ブドウの平均樹齢は65年。中には樹齢100年を超すムールヴェードルもあります。
ブドウはすべて手摘みされ、熟練した職人の手によって選別され、マセラシオンは古典的な手法を用い、シラーとムールヴェードルは蓋のない木製の大樽で、他の品種はコンクリート・タンクで行われます。マロラクティック発酵の後、ブレンド。このブレンドについて、現当主マルク氏は「魔法の時間」と呼んでおり、13種のブドウのブレンド比率を自在に操ることで、見違えるように完成度の高いワインが生まれます。またブレンドには毎年最良のブドウを使用するため、ヴィンテージによってブレンドの比率が微妙に異なり、それがヴィンテージの個性となっています。
圧倒的な世界的評価
ボーカステルは、ローヌワインの枠を超え、世界のトップワインと肩を並べる高い評価を受けています。手厳しい評価で有名なフランスの評価誌ル・メイユール・ヴァン・ド・フランスでペトリュスや、ラフィット・ロスチャイルドなどと共に最高の3ツ星を獲得。ロバート・パーカー氏からも「南ローヌ最高のワイン」として5ツ星の最高評価を受けています。
その高い品質と評価に加え、価格以上の素晴らしい満足度を与えてくれる、まさにワインラヴァーが手にすべきワインと言えるでしょう。