ラクルト・ゴドビヨン〜エキュイユの新たなスターの予感〜

流行くること間違いなし!エキュイユ村の新たなスター「ラクルト・ゴドビヨン」です。

エキュイユ村ということでやはりサヴァールと比較されがちな生産者ですが、スタイルもやや近いものを感じます。サヴァールと比べ繊細さ、線の細さが感じられます。逆に、エネルギッシュで詰まった果実味で言うと、やはりサヴァールのほうがより感じられます。どちらも果実のパワーがあり濃密でありながらフィネスとミネラルを尊重し、素晴らしいクオリティで仕上げます。

 また、ラクルト・ゴドビヨンは長い間大手メゾンにぶどうを供給してきました。いまでもクリュッグに供給している数少ない作り手です。醸造においても一部で木樽使用、ノンマロによる醸造などクリュッグとも共通する手法をとります。

今回試飲したのは左から

NV ミ・ポント(ブラン・ド・ノワール)

https://wine-library.net/products/nv-mi-pentes-lacourte-godbillon 

 

NV ブリュット・ナチュール

https://wine-library.net/products/nv-brut_nature_lacourte_godbillon

  

NV テロワール・デキュイユ

https://wine-library.net/products/nv-terroire-dequille-lacourte-godbillon

の3種です。

 

どれも共通して凝縮感があり、はじめは静かですが開いてくるとふくよかで厚みのある味わいに変化します。

 

ブリュット・ナチュールは最も熟成感がありブリオッシュや蜜のニュアンスがはっきりと感じられます。きめ細やかな泡のクリーミーな口当たりで、最初の一杯に最適な軽快な味わい。伸びのある酸が全体を支え味わいを引き締めています。食欲をそそるシャンパーニュ。

 

ミポントはフレッシュ感に長けており、フレッシュな果実の力強さと、緊張感のあるミネラルの繊細な印象を同時に兼ね備えた、エキュイユの特徴を実直に表現したシャンパーニュです。抜栓直後は樽の印象が強く、やや硬さを感じるかもしれませんが、数十分で果実の香りが開き心地よい樽感とマッチします。

 

テロワール・デキュイユは名前にもある通りエキュイユのブドウ100%(PN85%、CH15%)で作られます。柔らかい口当たりとドライでありながら長く続く余韻が印象的です。しっかりとした酸を持ちドライですが、肉厚な詰まった果実味も持つので酸っぱいと感じることはなく、高い次元でバランスを保ちます。

 

クオリティの高さから、プロを中心に徐々に日本でも注目され始めている生産者で、生産本数も少ないです。今後手に入りにくくなると予想されるラクルト・ゴドビヨン、まさに今手に入れておくべき生産者です!