ジャン・ピエール・ギヨン 〜JM大絶賛の五つ星連発ワイン〜
ジャスパー・モーリスが彼のワインに尽く最高評価の5つ星をつけたことで注目が集まるジャン・ピエール・ギヨン。
2018年のとあるキュヴェについて
「これほどまでの凝縮感を備え得るのは他にルロワのワインくらいである」
とまで絶賛するジャスパー・モーリスですが、今回試飲してみて彼がそこまで称賛するわけがわかりました。
基本的に全房100%、So2無添加、セミMCで醸造を行います。ハイトーンの赤果実にバラや小梅のニュアンス。一見ロックやアルヌー・ラショーのようなタイプのワインを彷彿とさせますが、ハイトーンの赤い香りの下には安定感のある黒果実がどっしりと構えており、コーヒーやロースト、スパイスの力強い表情も兼ね備えます。
ジャン・ピエール・ギヨンの2018Vtから二種類、2020Vtから一種類を試飲しましたがどれもバランスに優れ、凝縮感、フィネスを備えた圧巻の味わい。完全に虜となりました。
2020 Bourgogne Rouge
AC ブルゴーニュとしては信じられない「格」を感じさせるワインです。 若いため色調にはまだ紫が強く残っていますが、味わいとしては成熟し始めています。モダンなハイトーンの赤果実がフレッシュに華やかに香り、その奥から力強い黒果実やコーヒー、皮のニュアンスがずっしりと見えます。 凝縮感に富んだたっぷりの果実味とエレガントで滑らかな酸、シルキーなタンニンが同居する味わい。余韻には果実の甘さと凛としたミネラルを感じさせ、非常に長く続きます。 アルコール度数15%と高めですが全房による爽やかさが加わり、比較的控えめに感じられます。肉厚でモダンなブルゴーニュでありながらチャーミングさとエレガンスをしっかりと備えた素晴らしい一本です。 AC ブルゴーニュながらジャスパーに評価され87点を獲得しています。初日よりも2日目、三日目の方が味わいに落ち着きがあり、まとまりが出ていました。飲み頃としてはおそらく2年後くらいだと思われますが、今でも十分にその素晴らしさが伝わるワインです。 |
2018 Nuits Saint Georges Aux HerbuesJM 4つ星91~93 「紫のモンスター、わずかなフローラルな香りにミドルにかけての甘美な黒果実、クリスタルのようなフレッシュなフィニッシュ」-JM 2019年11月試飲時
ジャスパーモーリスが試飲した2019年ですとまだかなり硬かったことでしょう。このワインのポテンシャルは伝わるものの美味しさについては全くと知っていいほど伝わってきません。 今の状態のレ ・ゼルビュを飲んでみて欲しいです。おそらくジャスパーがこうなって欲しいと思った理想に近いワインだと思います。 AC ブルゴーニュのような赤い果実は控えめで黒果実と野性味、土のニュアンスが強く出ています。が、野暮ったいことはなく荘厳さを感じさせます。まだ固さがあり、わずかに還元していますが、グラスについで10分もすれば気にならなくなります。 どこまでも凝縮しており、タンニンの溶け込んだソースのように滑らかなテクスチャー。凝縮感とマッチした甘い果実味とミネラルのバランスが素晴らしく深みが増します。時間が経つごとに凄みが増し、ついついグラスが進んでしまいます。 あまりにおいしくて三日目の経過を見る前になくなりましたが、できることなら是非三日目まで残してください。偉大なワインの本領が垣間見れると思います。 ポテンシャルで言えば最もあり、かなりのスピードで価格が高騰しているジャン・ピエール・ギヨンを今のうちに手に入れ、数年後に楽しむというプランなら最もおすすめのキュヴェです。 |
2018年はヴィンテージの影響もあり酸が不十分で濃く重心の低いピノが多く作られました。ジャン・ピエール・ギヨンも元々のスタイルとして濃いこともあり2018らしい味わいであることは間違いありません。しかし、適度な酸をしっかりとの残しており、詰まった果実味も全房によるフレッシュさで程よく緩和させ巧みにスタイリッシュさとエレガンスを表現しています。
温暖化の影響を受けうまく対応した確かな実力が証明されつつある大注目の生産者です
ジャン・ピエール・ギヨンのアイテムはこちらからご覧いただけます。