ローリー・ガスマン 〜飲み頃バックヴィンテージをリリースする数少ない作り手〜
アルザスのおすすめ生産者ローリーガスマンのご紹介です!
今回テイスティングしたのはこちらの4本です。全て残糖があり弱甘口~甘口です。
結論から言いますと
やっぱり良い生産者です❗️それもかなり良い、個人的にはアルザスで5本の指に入る生産者ではないかと思います。
自社に100万本以上のストックを持ち飲み頃のものをリリースする珍しいスタイルですが、確かにローリーガスマンのワインを若い状態で飲んでしまうのはもったいない気もするのでありがたい手法ですね。少し熟成させることで本来のアロマティックなフルーティな香りに蜂蜜やナッツ、トリュフなどの熟成由来の香りが混ざりあい、複雑さに富んだスケール感のあるワインになっています。
2012 リースリング プレンツァーレーベン・ド・ロルシュヴィア2012 Riesling Pflaenzerreben de Rorschwihr 1本目はリースリングです!高貴品種の代表的立ち位置の品種ですが流石の上品さ。 プレンツァーレーベン ・ド・ロルシュヴィアは砂質粘土土壌で小石を含む粘土質の表土に覆われています。 輝きのあるきれいな麦わら色でトロッとした粘性から蜜のような味わいを期待させます。白桃、ラフランス、蜜のような甘やかな香りと白い花を思わせる優しい上品な香り。香りは力強いが、味わいは透き通るようなみずみずしさとくどさの全くない上品な甘さ、立体感のあるのびやかな酸を持ち染み渡る美味しさ!色調ほどのまったり感はなく凛とした佇まい。 |
2008 ゲヴェルツトラミネール オベラ・ヴァインガルテン・ド・ロルシュヴィア ヴァンダンジュ・タルティヴ2008 Oberer Weingarten de Rohrschwihr Vendanges Tardives 素晴らしい香りです!パイナップルやライチ、あまりこの品種では出ないピンク・グレープフルーツなどのエキゾチックな柑橘の香りも。リースリングと比べよりリッチで滑らかな甘さを備えます。 わずかな苦味がありますが、甘さと調和しており非常にバランスよくまとまっている印象。食後の一杯に最適な贅沢で豊かな甘口です! |
ピノ・グリ ロトライベル・ド・ロルシュヴィア2009の時点で完成している美味しさです! 熟した白桃、パイナップル、アプリコットの甘い果実の香りと、タイムやミントなどの爽やかなニュアンス。滑らかな口当たりには果実本来の旨味のある甘味。ミネラル感と心地よい苦味を伴った甘口で滋味深く染み渡ります。余韻には複雑な香りが混ざり合った贅沢な風味、心地いい甘さと酸が優しく残ります。 まさに偉大なアルザスの甘口!最高の熟成を経ています!白トリュフやアーモンドなどの品格のある熟成香と未だに豊に残る豊満な果実味。余韻にも旨味を残した豊かな甘さが続きます アルザスの素晴らしさを、ローリーガスマンの素晴らしさをこの上ないほど体験できます! |