ネルト

アペラシオン最古のシャトー

シャトーヌフ・デュ・パプの中で最古のシャトーの一つに数えられるネルトは1560年にはすでにその名が確認できます。16世紀、宮廷やヴェルサイユ宮殿でも飲まれていたシャトーのワインは、他のシャトーヌフの生産者のものより高価だったほど名声がありました。

現在もその名声は健在で、特に良年にしか造られないキュヴェ・デ・カデットとクロ・ド・ボーヴニールは生産本数も少なく、なかなか手に入らないスペシャル・キュヴェとして世界中から求められる名作です。『第7版パーカーズ・ワイン・バイヤーズ・ガイド』では2つのキュヴェが揃って「シャトーヌフ・デュ・パプで最も心に残るワイン」に選出された。また『ワイン・スペクテーター』では、ここ10年で2度も、「年間トップ100ワイン」のうちトップ10入りを果たしています。

シャトーヌフの多品種ブレンドを生み出したのもネルトであり、まさに長きに渡って銘醸地の歴史を作り上げている象徴的シャトーです。

ロバート・パーカーが心酔する優美なローヌワイン

ネルトのワインは評論家からも高い評価を受けていますが、中でもロバート・パーカーはシャトーヌフのヴィンテージの良し悪しの判断の際に必ずネルトのワインをテイスティングし判断しています。彼がローヌを訪問した際に必ず最初と最後に訪問するのもネルトです。ロバート・パーカーは「シャトーヌフ・デュ・パプで唯一の優美なシャトーで、豊かな歴史を持ち、崇高なワインを作る。ネルトのワインはボルドーの一級シャトーに匹敵する熟成のポテンシャルと、偉大なブルゴーニュの複雑味を備えたワインとなった。世界トップクラスのクオリティで有ることは疑いようがなく、偉大なテロワール、偉大な産地の粋を極めたワインである。」 と絶賛しており、「ローヌワインの真髄」と位置付けています。