クロード・カザル

Claude Cazals

グランクリュに偉大な単一畑のクロを持ち、お手本のようなシャンパーニュを手掛けるRM生産者

シャンパーニュ クロード・カザル

1897年創業のクロード・カザルは、メニルとオジェのふたつのグランクリュとその周辺のプルミエクリュのみに約9haの畑を所するレコルタン・マニピュラン(表記は法律上RCとなっております)であり同時に、長い間ボランジェやルイ・ロデレールなどトップ・メゾンにブドウを供給してきました。

「歴史上最もエレガントなシャンパーニュをもたらす」と賛辞を受けるグランクリュ・メニルでは豊かで強いミネラル感とシャープな酸を備えた、シャンパーニュで最も長熟なワインを生み出します。隣接するオジェからは優しい果実と穏やかな酸が備わり、大らかな気品が魅力的なワインが生み出されます。

常に高い質を求めて代々受け継がれてきたカザル家のシャンパーニュの魅力は、ピュアでリッチなスタイルです。ル・メニル・シュール・オジェの研ぎ澄まされたエレガンス、オジェの大らかなエレガンスを包み込む豊かな果実。シャンパーニュに精通する評論家マイケル・エドワーズはその著書の中で、「デルフィーヌのクロード・カザルは、レコルタン・マニピュランのお手本のようなシャンパーニュ」と評し、シャンパーニュ評論家リチャード・ジューリンはこの造り手を4ツ星に格付けています。

クロード・カザルの代名詞とも言えるのがオジェに擁する単一畑の区画、クロ・カザルです。クロの名の通り壁に囲まれているため、周囲の畑よりも暖かいミクロクリマがブドウに最大限の熟度をもたらし、ブドウの糖度はクロの外の畑よりも1度高くなるという。かつては有名メゾンのプレステージ・キュヴェ用のブドウを栽培していましたが、1995年にクロ内の古樹の区画からクロ・カザルが作られました。これはクロ・デュ・メニルやクロ・デ・ゴワセと同じ数少ないクロの単一畑のシャンパーニュであり、ニール・ベケットの『1001 Wines you must taste before you die(死ぬ前に飲むべき1001ワイン)』や、フランスの主要ワインガイド、ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランスの『偉大なブラン・ド・ブラン』特集に大きく取り上げられています。