ジャン・マルク・セレック

“The Artisans” - ジャン=マルク セレック -

-世界が奪い合うシャンパーニュの職人的醸造家(アルチザン)たち-


■品質とフィロソフィー
極限まで細やかな泡と洗練されたバランスは、圧倒的な生命力を感じる偉大な作品。ピエリー村に再び脚光を浴びせた、現代シャンパーニュを代表する存在。

ピエリー村の魅力に再び脚光を浴びせたこの地のスター生産者
エペルネから南に5kmに位置するピエリー村は、17世紀後半のシャンパーニュ製法の誕生に深く関わる歴史的な村の一つ。当時、オーヴィレ修道院のドン・ペリニヨンと共にシャンパン製法技術の確立において重要な役割を果たしたのが、この村を拠点としたベネディクト派修道士ジャン・ウダールであった。"リキュール・ド・ティラージュ"の原理はウダールが開発したとする専門家もおり、18世紀初頭にはピエリー産のシャンパンがドン・ペリニヨンと同価格で取引されていたという輝かしい歴史を持つ。ピエリー村はヴァレ・ド・ラ・マルヌとコート・デ・ブランに挟まれており、それぞれの特徴を併せ持った独特で唯一無二の多様な土壌を持つ。ジャン・マルク・セレックは、この村に再び脚光を浴びせたスター生産者だ。


身に着けた最新技術を駆使 畑に原点回帰することで技術の限界を突破した
1960年に設立された歴史あるドメーヌの3代目であるジャン・マルクは、メゾン・シャンドンで経験を積み、優れた技術的アプローチを習得して家族のワイナリーに戻った。しかし、やがて技術によるアプローチの限界を感じ、畑での作業に重点を置くようになる。また、最新の醸造設備を備えたセラーを建設し、卵型コンクリートやアンフォラなどの多様な容器を使ってピエリーの複雑なテロワールを表現している。「彼のワインは全てお薦めで、読者にはこれらのワインを知ることを心からお勧めする」とWine Advocateの編集長であるウィリアム・ケリーも高く評価しており、まさに伝統と革新が融合した現代シャンパーニュを代表する存在だと言える。最高レベルの挑戦を通して生み出される、極限まできめ細かい泡と洗練されたバランス、瑞々しい果実味を持った生命力あるシャンパーニュは他を圧倒する魅力を放ち、世界中で強い人気を獲得している。