ジョッシュ・セラーズ / Josh Cellars

ジョッシュ・セラーズ - Wine Library

Josh Cellars

 父への敬愛から生まれたジョッシュ・セラーズの軌跡

現代のアメリカにおいて、最も急速な成長を遂げ、ワイン愛好家から絶大な支持を集めているブランドが「ジョッシュ・セラーズ」です。このブランドの成り立ちは、他の多くのワイナリーのような「資産家による投資」や「代々続く農家の継承」とは一線を画しています。創業者であるジョセフ・カー氏は、もともと全米屈指のトップソムリエとして、また名だたるワイン企業の幹部としてキャリアを積んできた人物でした。ワインの本質を知り尽くした彼が、2005年にあえて自身の安定したキャリアをなげうち、リスクを取ってまで自らのブランドを立ち上げた背景には、一人の男性に対する深い情熱と敬意がありました。その男性こそ、ブランド名の由来となった彼の父、ジョセフ・「ジョッシュ」・カー氏です。父ジョッシュ氏は、誇り高き元軍人であり、地域の消防士としても活動した、まさにアメリカの良心を体現するような勤勉な人物でした。ジョセフ氏は、父が人生において大切にしていた「誠実さ」「ハードワーク」「細部へのこだわり」という価値観を液体として表現したいと考え、ジョッシュ・セラーズを設立しました。

設立当初、ジョセフ氏には豪華なワイナリーも広大な自社畑もありませんでした。彼は、父から教わった「何事も自分の手で、真摯に取り組む」という精神を胸に、自身の車にワインを積み込み、一軒一軒のレストランやワインショップを回って自ら営業活動を行いました。この泥臭いまでの熱意は、やがて「手の届く価格でありながら、高級ワインに引けを取らない品質」というジョッシュ・セラーズの確固たる評判へと繋がっていきます。彼はソムリエとしての経験から、消費者が求めているのは「難解な理屈」ではなく、「一口飲んだ瞬間に誰もが美味しいと感じ、家族や友人と分かち合いたくなるような誠実な味わい」であることを確信していました。ジョセフ・カー氏がガレージのような環境からスタートさせたこのプロジェクトは、今やアメリカにおけるプレミアムワインの代名詞となり、父から子へと受け継がれた「良心」の物語を、世界中の食卓へと届けています。