ルシアン・ル・モワンヌ / Lucien Le Moine

Lucien Le Moine

ルシアン・ル・モワンヌ

ハイクラス・マイクロ・ネゴスの草分け的存在

ムニール・サウマ氏は、モンペリエのENSAM校にてぶどう栽培と醸造学を学びました。その後、約6年間にわたり、フランス各地、およびカリフォルニアで、栽培と醸造の仕事に従事しました。古くから伝わる伝統的な栽培、醸造、熟成に大いに興味を持ち、刺激を受けました。ロテム(Rotem)夫人は、チーズの生産をしている家の出身です。ハイファ (Haifa) の技術学校とディジョンのENESAD校で農業(栽培)について、特にワイン造りについて多くを学びました。そして、卒業時にコート・ドールのワインについての論文を書き上げ、その論文は、フランス農業アカデミーよりナショナル・プライズを受賞しました。

その後、ブルゴーニュとカリフォルニアでワイン造りの経験を数年積みました。サウマ氏は、これらの経験を基に構築した自身の考えを実現するために、ロテム夫人と小さなセラーを造り、1999年にルシアン・ル・モワンヌを設立しました。ブルゴーニュに住み、ワイン造りの勉強と経験を何年も重ねるうちに、多くの優良なぶどう栽培家とワイン生産者に出会いました。それらの生産者たちとの良好な交友関係によって、品質が極めて高い区画にある畑のワインのみを厳選して、それぞれを少量ずつ購入することが出来るようになりました。

ルシアン・ル・モワンヌは、コート・ドールにある極上品質の1級畑と特級畑のワインを生産しています。各村で、最も優れた区画にある畑のワインを収穫年の作柄状況に応じて、最高のワインに仕上げます。生産量は、ムニール・サウマ氏とロテム夫人の手による、ハンド・メイドでできる量は限られています。

代表的なキュヴェ

2022 ブルゴーニュ・ルージュ

 

2022 シャトーヌフ・デュ・パフ ブラン マジス

ブルゴーニュのテロワールを知り尽くす鬼才ルシアン・ル・モワンヌがローヌに設立したワイナリー。「マジス」とは「さらに」という意味で、ドメーヌの更なる飛躍に期待してこの名前が付けられました。芳醇かつ複雑なアロマに、エレガンス際立つ味わいが魅力。ベルギーで開催されたブラインドテイスティングイベントにて、ソムリエたちに「これはコルトン・シャルルマーニュだ」と言わしめた1本です。

外観は輝きのあるイエロー。グラスからは洋梨や桃、バニラの甘やかなアロマが溢れ出し、黄リンゴ、レモンそしてトーストのニュアンスも感じられます。厚みのある果実味と豊かなミネラル感が印象的。綺麗な酸味がワインにフィネスを与え、上品なフィニッシュへと導きます。芳醇で長く心地よい余韻をお楽しみいただける1本です。

2021 シャブリ グラン・クリュ ブリューズ トロワ・ザン

緑の果実や柑橘類のコンフィ、そして微かなヨードのニュアンスが漂う、エレガントで純粋なアロマが、やさしい木の香りに彩られています。繊細なミディアムボディの味わいには素晴らしいボリュームがあり、心地よくドライで洗練された印象を与え、穏やかで長いフィニッシュで終わります。フィネスと力強さを兼ね備えた、しっかりとしたシャブリのグラン・クリュです。

 

2013 コルトン・シャルルマーニュ