ムッセ

ムッセ - Wine Library

“The Artisans”-
- 世界が奪い合うシャンパーニュの職人的醸造家(アルチザン)たち -

Mousse

ダイナミックなエネルギーと繊細さを併せ持つ、洗練されたムニエを生み出す。今後のポテンシャルに大きな注目が集まる期待の星!

ムッセ家は17世紀から続く歴史あるブドウ栽培家で、1880年に栽培を開始し、1923年に現当主の曽祖父がシャンパン造りを始めた。1976年以降キュイル村長を25年間務めた父ジャン・マルクが、この地からクオリティの高いシャンパンを作るために尽力をしていたが、2013年に事故により急逝。息子セドリックがこのワイナリーを継承することとなった。セドリックは2003年から研修に出ており、父の遺志を継ぎ様々な改革をもってワイナリーの急成長の立役者となった。
現在3つの村(キュイル、ジョンクリー、シャティヨン)にまたがる南向き斜面に17.3ヘクタールの畑を所有。一部の畑は「Illite」と命名される緑色粘土の厚い層を持ち、乾燥する期間(特に夏)でも湿度を持続することができる唯一の土壌であるとセドリックは考えている。 これらの畑から、"ピュアでナチュラル、緊張感のあるムニエ"を造り出すことが、彼のポリシーだ。 2017年以降はドサージュ量を下げ、新樽の使用を中止する等の様々な施策により品質向上を図った。酸化防止のために収穫には小さなケースを導入し、貯蔵工程ではCO2を利用することで酸化防止を実現している。品質向上のために50万ユーロという大きな投資を果敢に行っているが、同時に環境への配慮を最大限行うことはセドリックにとって非常に重要なミッションであり、ゼロカーボンを掲げ、リサイクル紙ラベルや軽量ボトルを用い、湧き水を利用し、剪定廃棄物で温度を調整し、ソーラーパネルを設置する等、その意識の高さは類まれなるものである。
現在ムッセはデカンタ誌からも「最も洗練されたムニエ」と評されヴィノス誌も「ダイナミックかつ繊細なシャンパーニュ」「注目すべきドメーヌであり、今後も大きなポテンシャルを秘めている」と絶賛している。