【弊社取引先飲食店様インタビュー】
-Wine Libraryについて-
クラシックからトレンドまで、幅広いラインナップ。生きた最新情報やトレンドから、マッチするワインを選定してくれる。
-「Restaurant Ryuzu」丸山俊輔さん
Wine Libraryとお取引頂いている飲食店様にインタビューをさせていただきました。
今回は、「Restaurant Ryuzu」のシェフソムリエである丸山俊輔さんに、海外生活のお話や仕事に対する姿勢、今後の目標などを語っていただきました。
海外生活でナチュラルワインとクラシックワインの両方と向き合い、自分の個性になった
―まずは弊社のワインをお取り扱いいただいている理由を教えてください。
クラシックからトレンドまで、幅広くラインナップしていますし、私の個性やバックグラウンドにマッチするワイン選定をしてくださっています。生きた最新情報も入ってくるのでやりとりをしていて勉強になることも多いです。
―ソムリエを目指したきっかけや海外生活のことをお聞かせください。
接客が好きで、まずはレストランウエディングでサービスを始めました。そこでワインの勉強をするようになり、ソムリエ資格を取りました。
ワインに対する想いが変わったのは、お客様からシャトー・フィジャック2003のハーフボトルを飲ませていただいたときです。ハーフボトルというのがポイントだったと思うのですが、熟成具合や香り、高級感など今まで飲んでいるワインとは格が違っていました。「良いワインはこんなに美味しいんだ」と気付き、それからワインの世界にのめり込むようになりました。その後海外にいくきっかけができて、オーストラリアへ留学に行きました。
―海外に行こうと思った理由はありますか。
東京は海外のお客様も多いので、サービスをしていて英語は必要だと思っていましたし、職場自体にも海外の方が多くて、それが良い刺激になりましたね。思い切ってオーストラリアに飛び込んで2年住みましたが、ソムリエをしたり、バロッサバレーの小さなワイナリーで働いたりと、良い経験になりましたし何より楽しかったです。
その後は、フランスに行こうと決めていた中、トゥールダルジャン・パリ本店でカヴィストをされていた林秀樹さんをご縁があって紹介していただき、トゥールダルジャンや先輩のお店で約1年働くことに。そこでクラシックワインの知識を伸ばすことができました。
―Restaurant Ryuzuのソムリエになったきっかけは。
フランス生活が1年経ち、別の国に行くか悩んでいたときに、Restaurant Ryuzuのオーナーシェフ飯塚からお誘いがありました。そのとき、私はちょうど30歳になる節目。この年齢で素晴らしいレストランのシェフソムリエになれるのはチャンスだと思い、今に至ります。
さまざまなワインの情報が入る東京。
常にトレンドを掴み、世の中に広めていくのが使命
―海外で働いた経験もある中で、日本のワイン業界で感じることはありますか。
日本の中でも東京はニューヨークやロンドンと並んで最先端を走っていると思います。例えばフランスはやはり自国のワインがメインになってきますが、日本はインポーターが頑張っていることもあり、知らないワインや情報がどんどん入ってきます。自分自身、今の知識で止まっていたらだめだと思い、日々新しい情報を得ようと意識しています。
―お店のワインセレクトで意識していることはありますか。
私のバックグラウンドであるオーストラリアで学んだナチュラルなワインと、フランスで学んだクラシックなワイン、その両方を楽しんでいただけるように意識しています。
また、トレンドを紹介するのもソムリエの仕事です。フランスに固執せず、自分が良いと思ったトレンドのワインを提供し、世の中に広めていきたいと思っています。
国境を超えてさまざまな繋がりができることがワインの魅力
―丸山さんが個人的に好きなワインはなんですか。
何でも好きなんですよね。クラシックからクリーンなナチュラルワインまでプライベートでもいろいろ飲みますよ。
「すごい!」と思ったワインは、フランスのトゥールダルジャンにいた頃に飲んだDRC ロマネコンティ1988ですね。果実の甘みを残しつつ、熟成は支配的で、スパイスのノートも押し寄せてきて、忘れられないワインの定番ではあるかもしれませんが世界一と言われる所以が分かりました。生まれ年というのも幸せでしたね。
―丸山さんにとってワインの魅力はなんですか。
ワインを介してお客様、生産者、業界のプロフェッショナルなど日本人だけでなく国境を超えてさまざまな方と繋がりができることです。ワイン1本で、いろいろなことを語り合うことができますし、海外のソムリエとの情報共有も楽しく勉強になります。
―最後に、今後の目標や展望を教えてください。
次世代に影響を残せるソムリエとしてこの職を全うするに尽きますね。
➖Information
▼店舗情報
店名 Restaurant Ryuzu
〒106-0032
東京都港区六本木4丁目2−35 Vort六本木Dual's B1F
フランス料理に和素材を取り入れる飯塚隆太シェフがチームを率いる。店名は時計の竜頭から。ゲストの笑顔を思い浮かべ、自らのリューズを巻く。