バッリョ・ディ・ピアネット

いち早くシチリアのテロワールにポテンシャルを見出し1997年に設立

元フェラーリのプロレーシングドライバーという異色の経歴を持つオーナー、パオロ・マルツォット伯爵によって設立されたバッリョ・ディ・ピアネット。彼はドライバーを引退後、イタリア各地のワイナリーにて研鑽を積み、そのキャリアの中ではアメリカ市場で最も多く販売されている白ワインの生産者サンタ・マルゲリータ社の社長を14年も務めるなど豊富な経験を積み、自らのワイナリーを建設するにあたっては本人が幼い頃から憧れていた、そして何より多彩な個性を持つ土壌と数多くの品種が栽培されているという大いなるポテンシャルを秘めたシチリアに早くから目をつけたといいます。

シチリアの土地を愛しブドウを愛する

栽培においては「ワインを愛することは自然を愛すること」という哲学に基づき、ブドウ畑はもちろん所有する土地全てにおいてオーガニック認証を取得するなど抜かりがありません。そして同じ品種でも収穫をわざと複数回に分割して行い、酸度や糖度の異なるブドウをブレンドして最適なバランスを取るなど細かな工夫も行なっています。そして極め付けは、醸造及び熟成施設であるセラーを地上1階~地下3階の4階構造という重力だけで醸造〜熟成〜瓶詰めまでのフローを実現できる特注仕様で、それもなんとそれぞれの畑のそばに建設しているというこだわりようです

こうしてこのような様々なこだわりから生まれたワイン達は見事に土地と品種の個性をクリーンに、そして伯爵の持っていたシチリア愛を余すところなく表現しています。現在は伯爵の甥にあたるグレゴワール・デフォルジュが3代目の当主として、伯爵の愛したシチリアの土地をより鮮やかに表現していくべくたゆまぬ品質向上に努め続けています。そして2024年3月にはテヌータ・サングイドなど一流の生産者のもとでもコンサルタントを務めたグラツィアナ・グラッシーニも参画したことで更なる飛躍が期待されます。