ドメーヌ・デ・ランブレイ / Domaine des Lambrays

ドメーヌ・デ・ランブレイ - Wine Library

Domaine des Lambrays

モレ・サン・ドニの歴史を刻む「ほぼ」モノポールの聖域

ドメーヌ・デ・ランブレイは、ブルゴーニュ地方モレ・サン・ドニ村において、村の象徴とも言える特級畑クロ・デ・ランブレイを象徴に抱く名門です。14世紀にまで遡る歴史を持ち、1981年に特級(グラン・クリュ)に昇格。現在はLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)の傘下にあり、さらなる品質の極みへと突き進んでいます。

約8.8ヘクタールの面積を誇る「クロ・デ・ランブレイ」は、ドメーヌがその大部分を所有する準モノポール(単独所有に近い状態)です。隣接するクロ・ド・タールが完全なるモノポールであるのに対し、ランブレイは極小の区画を他者が所有していますが、実質的にはこのドメーヌがテロワールのすべてを体現しています。斜面の上下で異なる土壌(上部の石灰質、下部の粘土質)を緻密にブレンドすることで、複雑極まりない多層的な構造をワインに与えています。

2019年、クロ・ド・タールを再興させた功労者ジャック・ドヴォージュ氏を栽培・醸造責任者に迎えたことで、ドメーヌは劇的な進化を遂げました。全房発酵(茎ごと発酵させる手法)を巧みに操り、バラやスパイスの華やかな芳香と、シルクのように滑らかなタンニンを両立。栽培面でも完全ビオディナミへと舵を切り、土地が本来持つ「エネルギーの躍動感」を液体に封じ込めています。

モレ・サン・ドニらしい力強い骨格を備えつつ、シャンボール・ミュジニーのような繊細なエレガンスを併せ持つのがランブレイの真髄です。熟成を経て現れる腐葉土、トリュフ、そして熟したベリーのニュアンスは、飲み手を深く静かな感動へと誘います。LVMHによる莫大な投資とドヴォージュ氏の類まれな感性が融合し、今まさに「黄金時代」の真っ只中にあります。