ファビアン・コシュ

ファビアン・コシュ - Wine Library

Fabien Coche

ムルソーの老舗名門ドメーヌ

1940 年創設のムルソーでは老舗のドメーヌ。現当主の祖父、ジュリアン・コシュ・デュボー氏がドメーヌを興し、父親のアラン・コシュ・ビズアールがドメーヌを躍進させました。そして、現在の当主、1973 年生まれのファビアン・コシュは自らドメーヌを引継ぎ手掛ける傍らで、永年にわたりムルソーでのワイン生産者の組合で要職を務め、今やこの地になくてはならない存在として、ムルソーでの確固たる地位を築き上げました。また、コシュ・デュリー、ジャン・マルク・ルーロは、ファビアンのはとこにあたるという、まさにムルソーの名門です。

現在、約12ha 弱、28 のアペラシオンを生産するコート・ド・ボーヌを知り尽くすファビアンは、コート・ド・ボーヌだけで約40 のリューディーを所有し、全ての区画をオーガニックで栽培しています。全てのリューディーの個性を知り尽くしている彼は、ヴォルネー寄りのムルソーの畑には、土地の個性を理解したうえで、敢えてピノ・ノワールを植えるなど、ビジネスよりも出来上がるワインの品質を大切にしています。

さらなる飛躍を求めた革新

もともとSO2 の添加量はごく少量でしたが、2019 年頃からは新たな試みとして、更に添加量を減らすために二酸化炭素を注入しています。そのため、抜栓直後はパチパチとした気泡が感じられることがあります。気泡が弾けることにより果実の風味をより感じられるようになります。果実本来の味わいを引き出すために、瓶詰時には清澄も濾過もしません。

木樽のサプライヤー3 社:Tonnellerie Damy 、Tonnellerie Remond、Tonnellerie Montgillard
フードルのサプライヤー2 社:Tonnellerie Rousseau、Foudrerie Marc Grenier
とキュヴェやヴィンテージにより柔軟に醸造を変えてバランスを保つこともコート・ド・ボーヌのクリマを深く理解するファビアン・コシュならではであり、この地のワインの品質・個性を最も忠実に表現することのできるヴィニュロンのひとりです。