| 商品名(原語) | VdF - Le chemin d’à côté |
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| タイプ | 白ワイン / 750ml |
| 産地 | France / Alsace |
| 生産者名 | La Grange de L'oncle Charles |
| 生産年 | 2022 |
| ぶどう品種 | Riesling |
| 輸入元 | ラシーヌ |
| 備考 | *お届けするヴィンテージは2022年でございます。 |
![]() La Grange de L'oncle Charlesアルザスの地で馬と共に歩むジェローム・フランソワのビオディナミと革新的な自然派ワインフランス・アルザス地方の北部に位置するオストハイム村。この静かな地に、現在の自然派ワイン界において最も眩い光を放つ造り手の一人、ジェローム・フランソワが率いるドメーヌ「ラ・グランジュ・ド・ロンクル・シャルル」は存在します。もともと木工職人としての顔を持ち、アンティーク家具の修復に携わっていたジェロームは、素材が持つ本来の美しさを引き出すという職人としての感性を、ワイン造りという新たな芸術へと昇華させました。2014年の設立当初から彼が貫いているのは、近代的な機械や化学物質に頼ることなく、自然のサイクルと完全に共鳴する農業です。彼は、ブドウ畑を単なる生産の場ではなく、多様な動植物が共生する一つの生命体として捉えています。そのため、ドメーヌでは設立当初からビオディナミを実践し、土壌の健康を何よりも重視してきました。ジェロームのワインを一口含めば、そこには単なるブドウの果汁を超えた、アルザスの風土そのものが持つ力強い生命力と、職人としての妥協なき精神が宿っていることを確信できるはずです。 ラ・グランジュ・ド・ロンクル・シャルルを語る上で欠かすことができない光景は、トラクターの代わりに馬が畑を耕す姿です。ジェロームは、重い機械が土壌を圧縮し、微生物の活動を妨げてしまうことを強く懸念し、愛馬であるシルスとクイントと共に畑に入ります。この馬耕による農法は、土壌をふっくらと柔らかく保ち、ブドウの根が地中深くへと伸びるのを助けるための極めて合理的な選択です。足元の土が呼吸を始めることで、目に見えない微生物の働きが活発になり、結果としてテロワールの個性がより鮮明にブドウの実へと伝わります。また、彼はブドウ畑の周囲に果樹を植え、羊を放牧することで、畑の中に自律的な生態系を構築しています。このような多様性の確保は、病害への耐性を高めるだけでなく、ワインに複雑なニュアンスを与える源泉となります。ジェロームの活動範囲はオストハイムだけに留まらず、リボーヴィレやゼレンベルクといったアルザス屈指の名醸地にも広がっており、現在では約8ヘクタールの畑を管理しています。しかし、そのすべての区画において、彼は一貫して「自然への完全な服従」を掲げています。化学肥料や農薬を一切使用しないことはもちろんのこと、銅や硫黄の使用も最小限に抑え、自然の免疫力を引き出すことに注力しています。ジェローム・フランソワの手によって生み出されるワインは、こうした徹底的な現場主義と、土壌に対する深い敬意の結晶であり、既存のアルザスワインの概念を塗り替えるような、純粋でエネルギーに満ち溢れたスタイルを確立しています。 コンプランタシオンが描き出すラ・グランジュ・ド・ロンクル・シャルルの多層的なテロワールアルザスワインの伝統的な美学の一つに、異なるブドウ品種を同じ畑に植え、同時に収穫・醸造する「コンプランタシオン(混植混醸)」があります。ジェローム・フランソワはこの古き良き伝統を現代に蘇らせ、ラ・グランジュ・ド・ロンクル・シャルルのワインにおける中核的な手法として採用しています。通常、アルザスではリースリングやゲヴュルツトラミネールといった単一品種の個性を強調することが一般的ですが、ジェロームはあえて品種の壁を取り払い、その「土地」が持つエネルギーを表現することに重きを置きます。彼の看板キュヴェの一つである「ミル・リュー(Mille Lieux)」などは、まさにこの考えを体現しており、複数の品種が混ざり合うことで、単一品種では到達し得ない多層的で調和のとれた味わいを生み出しています。畑では、リースリング、ピノ・グリ、ピノ・ブラン、シルヴァーネル、ミュスカ、さらにはゲヴュルツトラミネールやピノ・ノワールまでもが同じ区画で共生しており、それらは同じタイミングで熟度を見極められ、一斉に収穫されます。この手法により、早熟な品種の持つ豊かな糖度と、晩熟な品種が保つ鋭い酸が見事に補完し合い、ワインに驚くべき立体感と生命感をもたらします。
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