イ・カンジャンティ / I Cangianti

I Cangianti
2019年設立の若い感性が生み出すアーティスティックなナチュラルワイン
イ・カンジャンティは、ウンブリアとトスカーナの境界に誕生したユニークなワイナリーです。ワイナリーを運営するMatteo & Luca Stoppininマッテオとルカのストッピーニ兄弟は、まだ25歳と23歳。学校でブドウ栽培やワインについて学んだことはなく、別の分野の勉強をしていました。しかし学業を修めた後、オフィスで働くよりも自然の中で自然と触れ合って働きたいと思い、家族と共に2019年にワイナリー設立し、全くゼロからスタートしました。二人は、イタリアで数多く行われるワインのイベントに参加してワインを味わってみたものの、気分が悪くなることが多く、それで、誰もが味わえるナチュラルワイン造ろうと思い立ったのだそうです。二人は、祖父母が造っていた古き良き自然なワインを現代に蘇らせたいと思い、祖父母から受け継いだ伝統と教えを現代にアジャストさせてナチュラルワイン造りを始めました。
「カンジャンティ(Cangianti)」とは、イタリア語で「変化し続ける」「光によって色を変える」といった意味を持ち、これはルネサンス期の絵画技法である「カンジャンティズモ(色彩の変化で光を表現する手法)」へのオマージュでもあります。その名の通り、彼らのワインはグラスの中で刻一刻と表情を変え、固定観念に縛られない自由な生命力に満ち溢れています。
イ・カンジャンティのワインを語る上で、そのアートワークと味わいのリンクは外せません。ラベルに描かれた鮮やかな色彩は、ボトルの中にあるワインの複雑さを視覚的に表現したものです。一口飲めば、弾けるような果実味の後に、ウンブリアの土壌由来の野性的なスパイス感や、湖畔の清涼な風を思わせるミネラルが追いかけてきます。
このプロジェクトが示しているのは、ナチュラルワインが単なるブームではなく、古くから続く農民の知恵と、現代の自由な感性が融合したときに出現する、新しい芸術の形です。固定された「正解」を持たず、飲む人や時間によって千変万化するその味わいは、まさに今の時代が求めるワインのあり方を体現していると言えるでしょう。