イ・マンドルリ / I Mandorli

I Mandorli
トスカーナ州、ボルゲリの南に位置するスヴェレート。一般的にこの地は、太陽の恩恵を一身に浴びた濃厚で力強い「スーパータスカン」の聖地として知られています。しかし、そのイメージを根底から覆し、極限までのエレガンスと海風の塩味を表現しているのが、イ・マンドルリ(I Mandorli)です。
オーナーのアンドレア・バルジャッキ氏が率いるこのドメーヌは、スヴェレートのなかでも特に標高が高く、海を見下ろす絶好のロケーションにあります。ブランド名の「マンドルリ」は、かつてその地に植えられていた「アーモンドの木」に由来します。彼らが目指すのは、ワインを「造る」ことではなく、この特異なテロワールを「写し取る」こと。その一滴には、トスカーナの太陽よりも、地下深くの岩石と、ティレニア海から吹き上げる潮風の記憶が濃密に刻まれています。
標高約300メートルに位置する彼らの畑は、常に強い海風にさらされています。この「風」と「標高」が、スヴェレート特有の果実の凝縮感に、驚くほど鮮やかな酸とミネラルをもたらします。 醸造においては、当然ながら野生酵母による発酵を行い、温度管理も最小限。オーク樽の使用も、果実の声を遮らないよう細心の注意が払われます。その結果生まれるワインは、真っ直ぐに伸びるような「垂直なストラクチャー」を備えています。