ジャン・タルディ / Jean Tardy

Jean Tardy
メティヤージュ契約からスタートした名門——アンリ・ジャイエとともにメオ・カミュゼの畑を借りた4人の一人、ヴィクトル・タルディが築いたヴォーヌ・ロマネ3代の家族経営
ヴォーヌ・ロマネ村に本拠地を置き、3代続く家族経営のドメーヌです。創業者の祖父ヴィクトル・タルディ氏は、当時は自らの畑を所有しておらず、1920年から約25年、現在のドメーヌ・メオ・カミュゼで作業員としてワイン造りをしていました。第二次世界大戦後、カミュゼ家とメティヤージュ(分益小作賃貸契約)がはじまり、ドメーヌを誕生させました。カミュゼから畑を借りたのはヴィクトル氏とアンリ・ジャイエ氏などのわずか4人のみです。
2001年には、ディジョン大学で醸造学を学んだ息子ギヨームが父からドメーヌを受け継ぎ、伝統と進化の両方を兼ね備えたワイン造りを行っています。ワインで最も大切なのは畑の作業です。ブドウが清潔かつ健康であること、適切な熟し具合を見極めて収穫すること——これが最重要ポイントと考えています。そのため、冬の間に短く枝を剪定し、春には厳しい芽摘みを施し、初夏には葉摘みを徹底して行います。
エシェゾー「レ・トルー」からブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイまで——樹齢85年の古樹が生む赤果実と張りのある酸が、コート・ド・ニュイの各テロワールを鮮明に映し出す
ギヨームのラインナップは、ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ「キュヴェ・マエリー」(ヴォーヌ・ロマネ上部コンスール、樹齢40年、無新樽)から、ジュヴレ・シャンベルタン「シャンペリエ・ヴィエイユ・ヴィーニュ」(樹齢約70年)、ヴォーヌ・ロマネ「ヴィニュー」、ニュイ・サン・ジョルジュプルミエ・クリュ「オー・ザルジラ」、そしてグラン・クリュのエシェゾー「レ・トルー」まで幅広く展開。なかでも、ヴォーヌとニュイの境界に位置する「ラ・バ・デュ・コンブ・ヴィエイユ・ヴィーニュ」(樹齢85年)とエシェゾー(樹齢85年)はドメーヌ最古の区画で、深みと骨格に際立ったものがあります。スタイルは赤果実の純粋さと生き生きとした酸が特徴で、各村名・各区画のテロワールの個性を鮮明に表現します。
ジャン・タルディの代表的なキュヴェ
2017 ヴォーヌ・ロマネ ヴィニュー
1級レ スショの下方に位置する「ヴィニュー」の区画。手摘み収穫。
熟したブラックベリーやプラムにフローラルとウッディなニュアン
2019 フィサン ラ・プラス
平野部の畑のため、どちらかというと粘土質の土壌が考えられ、やわらかで華やかなスタイルを生み出します。
豊かで濃い紫色で、すべてを包み込むノーズ、プラム、ダークラズベリー、ジューシーなイチゴの香り。後からエレガントな酸味がのび、本当にスタイリッシュです。ついつい飲みたくなるフィサン。 -Jasper Morris

