ラルロ/Domaine de l'Arlot

ラルロ-Wine Library

Domaine de l'Arlot

巨大資本により設立されたDRCとも比較される大人気ドメーヌ

1987年、デュジャックで働いていたジャン・ピエール・スメを醸造長として招きドメーヌ ・ド・ラルロが誕生しました。ドメーヌ開始直後から、テロワールを尊重する目的でビオディナミ実践に向けて移行、1991年に除草剤・殺虫剤の使用を全廃し、1999年から段階的にビオディナミを導入し、2003年から全ての畑で実践しています。

もともと、ドメーヌは3つの単独所有畑、コンブランシアンのクロ・デュ・シャポー、ドメーヌが本拠地を置くクロ・ド・ラルロ、クロ・デ・フォレ・サン・ジョルジュから形成されていましたが、1991年にロマネ・サン・ヴィヴァンを、翌年にはヴォーヌ・ロマネのレ・スショを購入したことにより、総面積は14haにまで拡大しました。

デュジャックと同様に全房発酵を行い、抽出は柔らかく純真無垢の味わいに仕上がっています。並外れてフィネスに富んだ、優雅で絹のような舌触りを持ったワインは、フランスだけでなくヨーロッパで絶大な人気を誇っています。

スメの後任として、彼のもとで8年間学んだオリヴィエに引き継がれますが、オリヴィエは2011年に自らのドメーヌに専念するために退職しました。その後、フレデリック・マニャンで修業をしてきたジャック・デヴォージュが新たに任命されます。が、クロ・ド・タールにヘッドハンティングされ、2014年を最後に移動することになりました。

後任は女性醸造家ジェラルディーヌ・ゴドー(アレックス・ガンバルの醸造責任者)。ジャック・デヴォージュやゼネラル・マネージャーのクリスティアン・シリーは彼女を「ジェラルディーヌ以外にラルロを次のステップに導くことはできない」と高く評価しています。

醸造家の変遷

1987~2007年:ジャン・ピエール・スメ

2007~2011年:オリヴィエ・ルリッシュ

2011~2014年:ジャック・ドゥヴォージュ

2014~現在:ジェラルディンヌ・ゴド

代表的なキュヴェ

2009 ニュイ・サン・ジョルジュ 1er Cru クロ・デ・フォレ・サン・ジョルジュ

ラルロが持つ偉大なモノポールの内の一つであるクロ・デ・ラルロは、ドメーヌの中で最も古い樹齢平均70年のブドウの樹が植わります。


2016 ヴォーヌ・ロマネ 1er Cru レ・スショ

DRCロマネ・サン・ヴィヴァン、エシェゾー、リシュブールに挟まれた別格の1級畑。

2009 ロマネ・サン・ヴィヴァン

わずかに0.25haのみ所有する偉大なるグランクリュ。ラルロの区画はロマネコンティとの間に通った小道に接する斜面上部です。リリースから数十年に渡って、熟成、向上するであろう素晴らしいポテンシャルを備えたワイン。