ラファエル・ギュイヨ / Raphaelle Guyot

ラファエル・ギュイヨ - Wine Library

Raphaelle Guyot

ミレニアル世代のミクロ・ネゴス——ティボー・リジェ・ベレールやジョージアの自然派の現場で磨かれた、ヨンヌが生む鮮度の一本

ラファエル・ギュイヨは、ブルゴーニュ生まれのミレニアル世代のナチュラルワインの造り手です。高校卒業後、シャトー・ド・ベル(アテナイス・ド・ベル)、ラ・グランジュ・ティフェーヌ、シリル・ファル(クロ・デュ・ルージュ・ゴルジュ)、ティボー・リジェ・ベレール、そしてジョージアのカヘティ地区・イメレティ地区の自然派生産者のもとで研鑽を積みました。並行してボーヌのCFPPA(農業専門教育センター)で栽培と醸造を修め、2016年にコート・ド・ニュイのコンブランシアンにミクロ・ネゴスを設立。自ら購入したブドウから、一度限りのキュヴェとして3種類の2016年ヴィンテージを世に送り出しました。

ミクロ・ネゴスの活動と並行して、ラファエルは地元ヨンヌで見捨てられた畑の復活にも取り組んでいます。19世紀の地質学者の文献によれば、フィロキセラ禍以前のトレニーにはブドウ畑が200haもあったとの記録が残っており、土壌はブルゴーニュと同じ石灰質の岩盤に「ガレ」と呼ばれる小石が転がる保温効果の高い構成です。2018年には地元の引退するヴィニュロンからピノ・ノワールが植わる1haの畑を引き継いでドメーヌとしての栽培・醸造を開始。自社畑はビオディナミで管理し、果物・花・生け垣・ミツバチも取り入れた生物多様性豊かな畑づくりを進めています。

野生酵母・無清澄・SO2最小限——ビオロジックの古樹が宿すミネラルを純粋に瓶へ封じる醸造哲学

ラファエルが調達するブドウは、すべてビオロジック(有機農法)で栽培された区画のもの。粘土石灰質土壌にヴィエイユ・ヴィーニュ(古樹)が植わるサン・ブリ・ル・ヴィヌーなどの区画を厳選し、土壌が持つミネラルをワインへ引き出すことを最優先としています。醸造は野生酵母のみによる自発的な発酵を行い、酵素・培養酵母・酒石酸・安定剤などの添加物は一切使用しません。醸造中はSO2無添加で進め、ボトリング前に必要最小限のみを加えるスタイルで、熟成後は無清澄・重力を活かした瓶詰めを徹底しています。扱う品種はシャルドネ、アリゴテ、ピノ・ノワールと、ヨンヌという産地の個性に根ざしており、生産本数はヴィンテージごとに数百〜2,000本前後と極めて少量。シャブリとサンセールのちょうど中間に位置するこの地のテロワールが、ラファエルの丁寧な仕事を通して鮮やかに瓶に封じ込められています。