テッラカンタ/TERRACANTA

テッラカンタ-Wine Library

TERRACANTA

35年のビオディナミ農法が育てた大地から、ローマ郊外の新世代ナチュラルワインが誕生

テッラカンタ(Cantina Terracanta)は、イタリア・ラツィオ州アルデア、ローマからほど近い丘陵地帯に位置するワイナリーです。現在のオーナーであるカルロとルシアは、この地で約10年にわたってセリア農場の管理を担ってきました。その農場の礎を築いたのは祖母のアンジェリーナです。当初はキウイの栽培を導入し多角経営を試みましたが、化学肥料と農薬の使用が土壌を疲弊させ、品質の低下を招きました。そこからアンジェリーナはルドルフ・シュタイナーのビオディナミ農法を独自に研究し、25種のハーブを混合して畑に蒔き、手作業でビオディナミコンポストを調合するなど、傷ついた土地の再生に情熱を注ぎました。その取り組みから35年。カルロとルシアは祖母が蘇らせた大地の恵みをワインに昇華させるべく、2019年にカンティーナ・テッラカンタを立ち上げました。現在は15ヘクタールの農地でブドウ畑、キウイ、オリーブを育てており、ワインのほかにエクストラヴァージンオリーブオイルも生産しています。

火山性土壌とクヴェヴリが生む、ラツィオ土着品種の新たな表現

テッラカンタの畑は、溶岩流に由来するカリウム豊富な火山性土壌と粘土・砂・ローム、そして凝灰岩が重なる地盤の上にあります。マルヴァジア・ディ・カンディア、マルヴァジア・プンティナータ、トレッビアーノ、カッキョーネ、モンテプルチャーノといったラツィオの土着品種を非灌漑で育て、ブドウ本来のテロワールを引き出しています。醸造は野生酵母による自然発酵のみで行い、地中に埋められたジョージア製アンフォラ(クヴェヴリ)で9〜10ヶ月熟成させるキュヴェも手がけています。無清澄・無濾過でボトリングし、SO2は使用しないかごく少量にとどめます。ラツィオという産地がかつて大量生産の安ワインと見なされてきた歴史を静かに塗り替えようとする、誠実な造り手のひとつです。