ジュリアン・エ ・ティエボー・フレイ / Julien et Thiebaud Frey

Julien et Thiebaud Frey
ドメーヌ・シャルル・フレイは、1997年からアルザスでいち早くビオディナミを実践した先駆的なドメーヌであり、現在はジュリアンとティエボーの兄弟がその情熱と哲学を継承し、さらにナチュラルな表現を追求したワイン造りを行っています。彼らが手がけるワインは、ダムバック・ラ・ヴィル特有のグラニット(花崗岩)土壌に由来する、鋭いミネラル感と清涼感のある果実味が最大の特徴です。
彼らが手がけるオレンジワインは、アルザスの伝統的な芳香性品種に、花崗岩土壌のエネルギーをマセラシオン(果皮浸漬)によって封じ込めた野心作です。ピノ・グリやゲヴュルツトラミネールを主体とするこれらのワインは、果皮由来の美しい琥珀色とともに、ドライアプリコットやスパイス、東洋の茶葉を思わせる複雑なアロマを放ちます。
彼らは酸化防止剤を極限まで排除しながら、抽出を絶妙にコントロールすることで、オレンジワイン特有のタンニンの渋みと、ダムバック・ラ・ヴィル特有の鋭い酸を完璧に共存させています。口に含めば、厚みのある果実味の後に、花崗岩由来の塩味を帯びたミネラルが骨格を支え、ヴァン・ナチュールらしい生命感に満ちた長い余韻が続きます。アロマティックな華やかさと、大地に根ざした力強い構造が同居するその液体は、既存のアルザスワインの枠組みを軽やかに超え、現代のガストロノミーにおいて白でも赤でもない「第三の選択肢」としての圧倒的な存在感を放っています。
赤ワインのピノ・ノワールにおいても、抽出を最小限に留めた淡い色調と、まるで白ワインを飲んでいるかのような透明感のあるスタイルを確立しており、アルザスにおけるヴァン・ナチュール(自然派ワイン)の新たな旗手として、世界中の感度の高いソムリエや愛好家から熱い視線を集めています。