シャトー・レグリーズ・クリネ / Ch. L'Eglise Clinet

Ch. L'Eglise Clinet
ポムロールの頂点の一翼を担うレグリーズ・クリネ
ポムロールの教会(レグリーズ)のすぐ傍らに位置するシャトー・レグリーズ・クリネは、この小さな銘醸地において「最も荘厳で、最も揺るぎない構造を持つワイン」の一つとして君臨しています。故ドニ・デュラン・トゥーが磨き上げたそのスタイルは、ペトリュスやラ・フルールにも比肩する凝縮感と、貴族的なまでの気品を兼ね備えています。
このシャトーを唯一無二たらしめているのは、ポムロール最高の区画とされる「プラトー(台地)」のなかでも、特に重厚な粘土質と鉄分(クラス・ド・フェル)を豊富に含む土壌です。平均樹齢45年を超える古樹のメルロー(約85%)とカベルネ・フラン(約15%)は、この大地から驚くほどの力強さを吸い上げます。
レグリーズ・クリネのワインを口にすれば、まずその「密度の高さ」に圧倒されるはずです。黒い果実のエキスが幾重にも層を成し、そこにトリュフや湿った土、そして上質なスパイスのニュアンスが複雑に絡み合います。特筆すべきは、その強靭なタンニンです。ベルベットのように滑らかでありながら、液体を垂直に支える強固な骨格があり、厳格な美しさを湛えています。