シャルルマーニュ / Charlemagne
Charlemagne
皇帝の名をそのまま冠する、最も使われないグラン・クリュ——コルトン・シャルルマーニュの陰に隠れた存在
シャルルマーニュはコート・ド・ボーヌに位置する白ワインのグラン・クリュで、コルトン・シャルルマーニュと同じ「アン・シャルルマーニュ」「ル・シャルルマーニュ」という区画から生まれます。法律上はこの2区画から生産された白ワインにシャルルマーニュという名称を使うことが認められていますが、実際にはほぼすべての生産者がより知名度の高いコルトン・シャルルマーニュとして名乗ることを選ぶため、シャルルマーニュという名称そのものはほとんど市場で見ることがありません。2008年の記録ではアン・シャルルマーニュの生産面積はわずか0.28ヘクタール、生産量はわずか7ヘクトリットル(樽3本分ほど)に留まっています。
この名称の由来は、その名の通り神聖ローマ皇帝シャルルマーニュが775年にこの丘の大部分をソリュー修道院に寄進したという歴史に直接結びついています。ドメーヌ・ボノー・デュ・マルトレの畑はアン・シャルルマーニュとル・シャルルマーニュの両区画にまたがっており、かつてシャルルマーニュ自身が所有していた1.5ヘクタールを含むと考えられています。コート・ドールにおいて唯一西向きに面したグラン・クリュであり、夕方まで長く日照を受けるという特異な立地がこの畑の個性を形作っています。
名乗られることの少ない希少な称号——西向きの陽光が育む、独自の凝縮感
シャルルマーニュの名で瓶詰めされるワインは極めて稀少ですが、その個性はコルトン・シャルルマーニュと共通しながらも、西向きという独特の日照条件によって、より長く夕方の陽光を受けることでもたらされる強い凝縮感を持つとされています。ほとんど市場に出回らない名称であるがゆえに、シャルルマーニュという表記を見つけること自体が、ブルゴーニュの奥深さを物語る稀有な体験となります。