コート・ド・ボーヌ / Côte de Beaune

Côte de Beaune
白ワインの最高峰が集う黄金の丘——ピノ・ノワールとシャルドネが共演する、コート・ドール南部の銘醸地
コート・ド・ボーヌはブルゴーニュのコート・ドール南部を形成する産地で、コルゴロワン村から南へドゥーヌ川まで約25キロにわたって広がります。北に隣接するコート・ド・ニュイがピノ・ノワールの聖域とすれば、コート・ド・ボーヌはピノ・ノワールとシャルドネが共存する産地として知られています。地質的にはコート・ド・ニュイより約1億3,500万年前の上部ジュラ紀の石灰岩が主体で、斜面はより緩やかで変化に富んでいます。ボーヌの町はこの産地の中心都市として古くからワイン取引の要として機能し、1443年に設立された「オスピス・ド・ボーヌ(施療院)」が毎年11月の第3日曜日に行うワインオークションは、ブルゴーニュの指標価格を決める伝統的な行事として世界中から注目を集めています。
コート・ド・ボーヌが擁するグラン・クリュは8畑で、コート・ド・ニュイの24畑と比べると少ないものの、その質においては世界最高の白ワイン産地として議論の余地がありません。北端のアロース・コルトンに位置するコルトンはコート・ド・ボーヌ唯一の赤ワイングラン・クリュとして、コルトン・シャルルマーニュは皇帝の伝説を纏う白ワイングラン・クリュとして知られています。南部のピュリニー・モンラッシェとシャサーニュ・モンラッシェにはモンラッシェ、シュヴァリエ・モンラッシェ、バタール・モンラッシェなど、世界最高の白ワインを生む畑群が集まっています。
赤の優美さと白の偉大さ——南北で異なる個性が示す、コート・ド・ボーヌの懐の深さ
コート・ド・ボーヌの主要村は北から順にラドワ,ペルナン・ベルジュレス、アロース・コルトン、ボーヌ、ポマール(力強い赤ワイン)、ヴォルネイ(繊細で優美な赤ワイン)、ムルソー(豊かな白ワイン)、ピュリニー・モンラッシェ、シャサーニュ・モンラッシェ(白ワインの頂点)と続き、南端のサントネとマランジュが産地を締めくくります。コート・ド・ニュイよりも温暖な気候と多様な土壌構成が、産地の北半分では赤ワイン、南半分では白ワインという大まかな色分けを生み出しています。コート・ド・ボーヌのシャルドネが到達する官能的な複雑さと、ピノ・ノワールが示す品のある優美さは、コート・ド・ニュイとは異なるブルゴーニュのもうひとつの顔を体現しています。