シュヴァリエ・モンラッシェ / Chevalier-Montrachet

シュヴァリエ・モンラッシェ - WIne Library

Chevalier-Montrachet

十字軍の騎士が名を残す高台の畑——モンラッシェの真上に位置する、緊張感と精緻さの極致

シュヴァリエ・モンラッシェはピュリニー・モンラッシェにのみ属するグラン・クリュで、モンラッシェの斜面を一段上った標高265〜290メートルの位置に約7.47ヘクタールが広がります。その名は中世の伝説に由来し、ピュリニーの領主が十字軍遠征に出発した際に生まれた私生児のうち、長男が「騎士(シュヴァリエ)」の称号を与えられたことにちなむとされています。1937年にAOCとして認定されました。

畑は浅い石灰質土壌と薄い表土が特徴で、標高が高いためモンラッシェより冷涼な微気候を持ちます。この条件がシャルドネに鋭い酸とミネラルの緊張感をもたらし、5つのモンラッシェ・グラン・クリュの中でも特に引き締まった精緻なスタイルで知られています。ジャン・シャルトロンがモノポールの「クロ・デ・シュヴァリエ」(約47アール)を所有しているほか、ルフレーヴ、ブシャール・ペール・エ・フィス、コント・ラフォン、ジャック・プリウールなどが区画を持ちます。

柑橘とミネラルの鋭い緊張感——モンラッシェと並立する、シャルドネのもうひとつの頂点

シュヴァリエ・モンラッシェのワインは、グレープフルーツや柑橘の花、フリント(火打石)を思わせる鋭いミネラル感と引き締まった酸が特徴で、5つのグラン・クリュの中でも最も張り詰めたスタイルを示します。若いうちは閉じた印象を与えることが多く、10〜15年の熟成を経て複雑さとふくよかさが開花します。モンラッシェの豊かな官能性とは対照的な、知的な緊張感を好む愛好家から特に高い支持を受けています。