バタール・モンラッシェ / Bâtard-Montrachet

バタール・モンラッシェ - Wine Library

Bâtard-Montrachet

「庶子」の名を持つモンラッシェの真下——ふくよかさと凝縮感が同居する、二村にまたがる最大のグラン・クリュ

バタール・モンラッシェはピュリニー・モンラッシェシャサーニュ・モンラッシェにまたがるグラン・クリュで、5つのモンラッシェ・グラン・クリュの中で最も広い約11.13ヘクタールの畑を持ちます。1937年にAOCとして認定されました。「バタール」とはフランス語で「庶子(私生児)」を意味し、ピュリニーの領主の私生児に与えられた土地という中世の伝説に由来します。モンラッシェの真下、グラン・クリュの道を挟んだ低位に位置し、東はビアンヴニュ・バタール・モンラッシェ、南はクリオ・バタール・モンラッシェと接しています。

畑は標高240〜250メートルで5つのグラン・クリュの中でも低い位置にあり、土壌はモンラッシェより深く粘土質の割合が高い構成です。この土壌の厚みがシャルドネに豊かな果実味とふくよかなボディをもたらし、モンラッシェやシュヴァリエと比べてより丸みのある親しみやすいスタイルを生み出します。ルフレーヴ、コント・ラフォン、ラモネ、エティエンヌ・ソゼなど多くの名門ドメーヌが区画を所有しています。

白桃とバターのふくよかさ——親しみやすさと長熟ポテンシャルを兼ね備えた、入門者から愛好家まで

バタール・モンラッシェのワインは、白桃、バター、ナッツ、ヴァニラのアロマに、石灰岩由来のミネラル感が加わる豊かで官能的なスタイルが特徴です。5つのグラン・クリュの中でも比較的若いうちから楽しみやすく、長期熟成によってさらに複雑さが増します。シュヴァリエ・モンラッシェの緊張感やモンラッシェの官能的深みとは異なる豊かさで多くの愛好家を魅了しており、コート・ド・ボーヌの白ワイン・グラン・クリュへの入口としても適切な存在です。