シャトー・ド・ロレ/Château de l'Aulée
Château de l'Aulée
1858年、ボルドーのネゴシアンが建てた城館にシャンパーニュ出身のワイン醸造家が吹き込んだ新たな命——アゼ・ル・リドーのクレマン・ド・ロワールの旗手
シャトー・ド・ロレは、ロワール地方トゥーレーヌのアゼ・ル・リドー村郊外、ルーブル宮殿の3分の1の建物を輸入したとされる伝説のルネサンス様式の城に程近いロケーションに位置するワイナリーです。1858年にボルドーのネゴシアンによって建設された歴史ある城館は、その後さまざまなオーナーの手を経てきました。現在のドメーヌの礎を築いたのは2004年、シャンパーニュ出身の醸造家マリエル・エリオンと夫アルノーが購入したことに始まります。シャンパーニュで培った瓶内二次発酵(メトード・トラディショネル)の知識と情熱を、ロワールの土着品種シュナン・ブラン(ピノー・ドゥ・ラ・ロワール)に注ぎ込むことで、クレマン・ド・ロワールの新たな可能性を追求しています。
ドメーヌは約30〜37ヘクタールの畑を持ち、アゼ・ル・リドーのテロワールに根ざした「ペリュッシュ(パーカッション・フリント)」と呼ばれるシレックス(燧石)を豊富に含むアルジル・シリコ(粘土質珪質)土壌と、チュフォー(凝灰岩)の石灰岩基盤が組み合わさります。この特徴的な土壌がシュナン・ブランに独特のアロマと豊かなミネラル感をもたらします。メイン品種はシュナン・ブランで、クレマン・ド・ロワールのほか、トゥーレーヌ・アゼ・ル・リドーの辛口白、シノンのエリアから取得した畑のカベルネ・フランによる赤・ロゼ(シノンAOC)も展開しています。2010年にはグロロー(古い土着品種)を1ヘクタール植樹し、トゥーレーヌ・アゼ・ル・リドーのロゼにも活用。2011年にはシュナン・ブランを3ヘクタール追加植樹して品質と多様性を強化しました。除草剤不使用・土壌耕耘・ビーフレンドリー認証(ロワール・ヴァル・ド・ロワールで初取得のヴィニュロン)という環境配慮の姿勢も、このドメーヌの大きな特徴です。
「シャンパーニュの技術をロワールの土着品種に」——クレマン・ド・ロワールとトゥーレーヌの多彩なキュヴェが示す、アゼ・ル・リドーの潜在力
ドメーヌの生産の中心はクレマン・ド・ロワールで、シュナン・ブランの豊かな酸と果実味を活かしたブラン・ド・ブラン・スタイルのフィネスが高く評価されています。「インタンス(Intense)」「ファン・ブル(Fine Bulle)」などのキュヴェは、白い花や柑橘、洋梨のアロマと繊細な泡立ちが特徴で、地元で「最も細かい泡(fine bulle d'exception)」と称されるスタイルを追求しています。「ヴィエイユ・ヴィーニュ(古樹)」の辛口白ワインはシュナン・ブランの熟成ポテンシャルを示す一本として注目を集めています。2000平方メートルの最新設備を備えたキュヴリーでの精密な醸造管理と、「Bee Friendly」認証に象徴される環境への誠実なアプローチが融合したこのドメーヌは、ロワールのクレマン・ド・ロワールを語るうえで欠かせない存在として国内外の評価を高めています。 メタディスクリプション:ロワール・アゼ・ル・リドーに位置するシャトー・ド・ロレ。1858年建造の城館を2004年にシャンパーニュ出身の醸造家マリエル・エリオンが取得し、シュナン・ブランを主体にクレマン・ド・ロワールとトゥーレーヌの辛口白を中心に展開。ロワール初の「Bee Friendly」認証ヴィニュロンとして環境への取り組みでも知られています。